ひとり親家庭のダブルワーク解消などを目的として5月から始まる「横浜市ひとり親家庭等在宅就業支援事業(はまみらい.ネット)」の説明会が17日と19日、 富士通ソリューションステージ横浜(横浜市西区みなとみらい2)、ハウスクエア横浜 住まいの情報館セミナールーム(都筑区中川1)で行われ、約70人が参加した。
この事業は、子育て支援サービスの緊急整備を目的とする国の「安心こども基金」(厚生労働省管轄)を活用し、ひとり親のダブルワーク・トリプルワークを解消するなどの目的で実施される。受講料は無料で、期間中の勉強時間を担保するため、学習時間に応じ、受講生には手当が支給される。
横浜では、横浜市こども青少年局の委託を受けた「ひとり親在宅就業支援センター横浜コンソシアム」(特定非営利活動法人 I Loveつづきなど4団体で構成)が、5月から本格的に事業を開始する。
コースは、一般・専門・コールセンターの3種類。一般・専門の2コースの受講期間は、文書作成・表計算ソフトウエアの習熟を目的とした基礎訓練(5カ月)、実際の仕事を体験しながらの応用訓練(5カ月)の計10カ月間。インターネットを介した「eラーニング」と毎月1回(原則土曜)、参加者が顔を合わせて実施する集合研修で、情報技術を活用した在宅ワークのスキルを習得する。
また、コールセンターコースは、さまざまな企業の顧客対応について、在宅でできる知識や技術を学ぶ(8月募集・11月講義開始予定)。
全受講生に期間中は学習用パソコンが貸与され、インターネット接続費も支給されるため、現在、環境が整っていなくても参加することができる。
事業を統括する「 I Loveつづき」理事長の岩室晶子さんは「私たちコンソシアムで地域に役立つ仕事を開拓していくので、子どもとの時間を大切にしながら、在宅ワークのスキルを磨く意欲のある方に受講してほしい」と参加を呼びかけている。
また、横浜市こども青少年局の田丸豊さんは「厳しい経済環境下ですが、少しでもみなさんに役立つ事業にしていきたい。10カ月と長い期間なので、頑張って学ぶ気持ちのある方に参加してほしい」と話している。
申込み・問い合わせ詳細は、同コンソシアムウェブサイト「ハマみらい.ネット」で。一般・専門コースの締切は3月31日(必着) 。