シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で3月25日から3日間、地域発掘映画祭「ソーシャルシネマ合戦」を開催している。
同映画祭では、インターネットを介した映像で感動を共有することを「ソーシャルシネマ」と定義し、ソーシャルメディアを駆使した映画を通して、地域の風土や観光資源の魅力を多角的かつ双方向に発信していく。主催は、映画製作や映像制作などを行う「コスモボックス」(東京都杉並区)。
第1回目は、「More Close~地域と映画はもっと仲良くなれる~」をテーマに映像作品を公募。応募があった商店街や地域の風土を題材にした「地域と親和性の高い」作品8本と招待作品2本を紹介する。審査員による投票でグランプリ作品が決定し、次年度の映画祭の開催都市が決まる。
審査員は、地域映画プロデューサーの井上克也さん、映画・イベントプロデューサーで地域プランナーの谷國大輔さん、メディアプロデューサーの荻野健一さん、劇作家の岸井大輔さん、PR・コンテンツプロデューサーの小松崎友子さん。
上映するのは、招待作品として「3つの港の物語/桟橋」(渡辺紘文監督/神奈川県・横浜)と「ナイランド」(松本卓也監督/新潟県・粟島)。コンペ短編映画として「千代田物語」(柴田豊監督/東京都・千代田区)、「画竜点晴」(永野敏監督/茨城県・弘道館公園)、「アダチン」(青木純監督/東京都・足立区)、「荒神山」(姫島聖治監督/兵庫県・神戸市・東灘区)、「カクレ鬼」(Yuki Saito監督/京都府・右京区・太秦)、「浅草ダンスビデオ」(JOU & 原正之監督/東京都・台東区・浅草)、「kibiso」(平林勇監督/山形県・鶴岡市)、「テンロクの恋人 / 第1話」(渡辺シン監督/大阪府・北区・天神橋筋)。
上映イベントの様子は、映画館から、インターネットのサービス「USTREAM」を使って会場から生中継する予定。
劇場内には東日本大震災にともなう募金箱を設置し、映画祭関係者によるDVDやTシャツなどのチャリティグッズを販売する。同映画祭の収益はクリエーター・エンジニアの養成機関「デジタルハリウッド」(東京都千代田区)を通して宮城県庁に義援金として寄付される。
同映画祭を企画したデジタルハリウッド大学大学院4期生の古新舜映画監督は「映画の持つ潜在的な可能性に着目し、劇場をハブとした地域コミュニティーを築いていく映画祭です。まだまだ隠れている映画の魅力、おもしろさを存分に堪能していただけると思いますので、ぜひスクリーンで地域の底力をご覧ください」と話す。
入場料は1,000円(中学生以下500円)。詳細はホームページで。