ホテルニューグランドの本館1階「ザ・カフェ」（横浜市中区山下町10）は、タワーオープン20周年記念として特別プレート「グルメづくし」を期間限定で提供している。

　ホテルニューグランドは、関東大震災の4年後の1927年に開業。第2次大戦の戦災を免れた本館は、横浜市の歴史的建造物や国の近代化産業遺産として認定されている。1991年7月には新たにニューグランドタワーがオープンした。

　グルメづくしは、同ホテル発祥の洋食メニューである「シーフードドリア」「スパゲッティーナポリタン」「プリン ア・ラ・モード」を一度に味わえる同ホテル初の企画で、サラダ、コーヒーがついて価格は2,940円。平日に限定20食を提供する（ドリアとナポリタンは通常メニューの半量）。

　シーフードドリアは、同ホテル開業と同時にパリから招かれた初代料理長のサリー・ワイルが、ご飯の上に小エビのクリーム煮をかけて焼き上げたのが始まり。スパゲッティーナポリタンは、第二次世界大戦後、2代目総料理長の入江茂忠が、連合軍に接収されていたころ、軍用食として出されていたスパゲッティとトマトケチャップをあえてつくった料理にヒントを得てオリジナルソースによって考案し、「ナポリタン」と命名した。今も当時と変わらないレシピで提供されている。

　プリン ア・ラ・モードには、85年前からあるアンティークなガラス製のオードブル皿（コルトンディッシュ）が使われている。

　同ホテル広報室の支配人・和田聖心さんは「ニューグランド発祥の名物料理を一度にたっぷりと味わっていただけるスペシャル企画を是非お見逃しなく」と話す。

　ザ・カフェの営業時間は11時～21時。「グルメづくし」は4月15日まで。