横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で6月10日より、映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2011」が開催される。
同イベントは、日本国内・海外から、実験映画、ビデオアート、インディペンデント映画、映像インスタレーションなど、創造的で新しい映像アートの新作や話題作を上映する映像の祭典。映像紹介を通して、観客と作家、国際間における相互交流を図り、芸術的な映像文化の向上と地域の映像文化の活性化を目指す。
1987年の初開催以来、東京、京都、福岡、名古屋、横浜の5都市を巡回しながら開催している。
25回目を迎える今年は、実験映像作家を目指す新人の発掘部門「ジャパン・トゥモロウ」、世界各国の最新アニメを特集した「アニメーション・セレクション」など計8プログラム、46作品の映像作品を上映。11日には映像作家のかわなかのぶひろさんが、横浜美術館所蔵フィルムの上映を交えて実験映画の歴史をレクチャーする特別プログラム「アンダーグラウンド・シネマ再見」を実施する。
イメージフォーラム・フェスティバルのディレクター・池田裕之さんは「『ジャパン・トゥモロウ』の24作品はいずれもレベルが高く、受賞に至らなかった作品といえども見応えがあります。アニメーション、ドキュメンタリー、ドラマなど多岐にわたっており、映像表現の多様的な面白さを感じることができます。海外作品上映プログラムは大変充実した内容で、世界の文字通り一線級の秀作で構成されています。特別講座は、かわなかのぶひろさんが、映画が発明されるまでの歴史に焦点を当て、映画の核心とは何かを探求する講座です。映画の見方が変わる貴重な機会となると思います」と話す。
会場は横浜美術館・レクチャーホール。入場料は当日=1,000円(1回券)、特別観賞1回券=800円、4回券=2,500円、フリーパス券=4,500円。6月11日まで。