これまでの横浜トリエンナーレで市民とのコラボレーション企画を手がけてきた美術ジャーナリストの新川貴詩さんが7月23日、横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で、現代美術の国際展覧会「ベネチアビエンナーレ」(イタリア・6月4日~11月27日)報告会を開く。横浜に縁があるアーチスト・束芋(たばいも)ほか著名なアーチストの作品やビエンナーレ開催中の街の様子などを豊富な写真・資料で紹介する。
新川さんは、これまでに3回開催されてきた「横浜トリエンナーレ」(2001年、2005年、2008年)で市民とのコラボレーション企画として、アートに関心を持つ市民ボランティアとともに「トンチキ新聞」「トンチキカフェ」などの制作に携わってきた。
2年に1度開催されている同ビエンナーレは、1895年に始まり、今回で54回目を迎える歴史ある現代美術展。
主催は「横浜トリエンナーレ2005」を盛り上げようと集まった市民ボランティアによる広報グループ「はまことり」のメンバーらが設立したアート・メディア団体「TAEZ! (Take Art Eazy!)」。8月6日の開幕を控えた横浜トリエンナーレに先立ち、ベネチアで発表されている作品の解説などを通して、アートにより深く親しんでもらおうと企画された。
新川さんは、1995年以来、9回連続で現地取材を続けている。今回の報告会でも約120点の豊富な写真ともに、ベテランから若手まで、現代アートの潮流を踏まえた的確な解説が聞けそうだ。
参加費は500円。今回は会場費など必要経費を差し引いた全額を、東日本大震災被災地で活動するアートNPOなどの支援を手がける「アートNPOエイド」に寄付する。
報告会の模様は、市民による映像発信を手がける「横浜市民放送局」と「はまっこストリーム」が、USTREAMで生中継する。
開催は18時30分~20時。当日参加も歓迎。問い合わせはtaez.office@gmail.com まで。