横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)は9月17日と18日、同園のフタコブラクダ「ツガル」と親しむイベント「たっぷりツガルさん」を開催する。
ツガルは、青森県の観光牧場で生まれたメスのフタコブラクダ。国内の動物園で飼育中のフタコブラクダでは最高齢で、推定35歳。1982年12月18日に野毛山動物園に来園した。2009年には、関節炎を患いながらも生命を全うしようとする姿が、高齢化の今の時代へのメッセージになっていると評価され、日本動物大賞「功労動物賞」を受賞。「ツガル」の愛称で親しまれている。
イベントでは、ツガルの身の回りの世話をする体験や写真撮影などを予定している。実施時間は、1回目=10時30分~12時、2回目=13時30分~15時。対象は小学5年生以上。定員は各回5人。応募方法はハガキ郵送で、応募者多数の場合は抽選。応募締切は8月31日。詳細はホームページで。
飼育展示係の櫻堂由希子さんは「普段よりとても近くでツガルさんを感じることのできる90分間です。ツガルが大好きな皆さんに是非ご応募いただければ」と話す。
開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は無料。
フタコブラクダは、偶蹄目(ぐうていもく)ラクダ科。野生ではモンゴル、ステップ草原地帯に生息する。体重は450~650キログラム。寿命は25歳程度。背中にあるコブの中身は脂肪で、目や耳、鼻などは砂漠に適応したつくりになっている。中央アジア周辺で家畜として約200万頭が飼育されている。