山下公園(横浜市中区山下町279)で9月10日と11日、「横浜・東日本大震災復興支援フェスティバル」が開催される。
同イベントは食を通した被災地支援で、自然の恩恵や「食」に関わる人々の活動に改めて感謝することや、「食」を通じた人と人とのつながりを実感するきっかけづくりとして実施する。2日間で3万人の来場者を見込む。主催は東日本大震災復興支援フェスティバル横浜実行委員会(東国原英夫実行委員長)。
出展ブースでは、「カレーを食べて被災地支援!」と題して、東北産・横浜産食材を使ったチャリティーカレーを販売する。同カレーは、NPO法人横浜ガストロノミ協議会の「特製レシピ」により調理された特別メニューで、販売価格は500円(両日とも売り切れ次第終了)。売り上げの一部を、被災地の子供たちを横浜に招待するための義援金として寄附する。
5日に都内で行われた記者会見で、NPO法人横浜ガストロノミ協議会理事長の今平茂さんは、「私たち食にかかわる仕事をしている身として被災地にできることは、食を通じた復興支援だと思っています。横浜はカレー発祥の地。今回のチャリティーカレーは、肉は横浜産のはまぽーく、野菜やお米は東北産のものを使って作りました。山下公園近くのホテルで調理したものを各日2000食を用意する予定です」とあいさつ。
また、同フェスティバル実行委員会事務局長の岩田彰徳さんは「今回は、打ち上げ花火のように1回で終わるのではなく、今後も続けていくための第一歩。フェスティバルに来て楽しむだけではなく、ここで体験したことを周りに伝え、被災地のことを忘れないように、その思いを広めてほしい」とコメント。実行委員長を務める前宮崎県知事の東国原英夫さんは「自身も復興支援には可能な限りかかわりたいと考えているので、自分が実行委員長になることで多くの人が訪れるきっかけになってもらえたら」と話している。
会場では、食育に関するパンフレットの配布、非常食の啓発のほか、ECOと節電をテーマにしたPR。そのほか、ハワイのローカル・ブランド「88tees」による特製Tシャツの販売、被災地の名産品を紹介する物産展、NPOチャリティブースワークショップ、フリーマーケット、レーシングカーの展示を行う。
ステージショーでは、プロゴルファー深堀圭一郎さんのゴルフレッスン、タレント佐藤弘道さんの「ひろみちお兄さんとあそぼう!」、横浜市在住の子供たちによる「チアリーディング」、新選組リアンミニコンサートなど、東北復興支援や家族の絆をテーマにした多彩なプログラムを実施する。
開催時間は9月10日=11時~18時、11日=10時~17時。荒天実施。入場無料。
NPO法人横浜ガストロノミ協議会は、地元を代表する和・洋・中の料理人やソムリエ、パティシエ、バーテンダーらで構成。2007年の発足後、横浜の食を通じての発展・向上、次世代の育成・食育に貢献することを目的に、小・中学校での食育や横浜の地産地消を伝える活動などを続けている。同協議会は、2007年に発生した新潟県中越沖地震の際にも「新潟県中越沖地震チャリティイベント」として、横浜でチャリティーカレーの販売を行っている。