山下公園周辺トライアスロン特設会場で9月18日と19日、「2011トライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会」が開催される。

　東日本大震災の影響で5月開催から9月に延期した経緯があり、国際トライアスロン協会（ITU）が「ヨコハマ／ジャパン "ソリダリディー"大会」と位置づけ、開港の歴史を感じさせる横浜でレースを展開する。

　東日本大震災後初のスポーツ国際大会となり、世界30以上の国と地域から北京オリンピックメダリストをはじめとするトップアスリート男女約130人が出場し、2012年のロンドン五輪出場権をかけてレースに挑む。また、国内都市型トライアスロンとしては、トライアスロン史上最大規模となるエイジ（一般）大会、2016年リオデジャネイロパラリンピックより正式競技となるパラトライアスロン（国内初）部門を開催する。

　出場選手数は、エリート129人（男子65人、女子64人）、エイジ1,172人（一般の部1,129人、リレー36人、パラトライアスロン4人）。日本代表選手は、エリート女子9人、エリート男子4人の計13人。

　トライアスロンは、スイム（水泳）、バイク（自転車）、ラン（ランニング）の3種目を連続して行い、着順で争う競技。国際ルールでは、3種目ともスタート・ゴールは同一地点とされ、いずれも周回のコースと規定されている。

　競技種目は、エリートの部（51.5キロ）＝スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ。エイジの部（51.5キロ）＝スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ。パラトライアスロン（25.75キロ）＝スイム0.75キロ、バイク20キロ、ラン5キロ。

　競技スケジュールは、エイジの部（18日）＝7時45分～ウェーブスタート。エリートの部（19日）＝8時5分エリート女子スタート、11時5分エリート男子スタート。

　エリートの部のコースは、スイム＝山下公園前面海域、バイク＝山下公園～日本大通り～横浜税関前～横浜ワールドポーターズ～横浜赤レンガ倉庫～大さん橋前～山下公園、ラン＝山下公園～日本大通り～横浜税関前～大さん橋前～山下公園。

　16日は、山下公園前のホテルモントレ横浜で出場選手の記者発表を実施。2009年WCS横浜で優勝したリサ・ノルデン選手（スウェーデン）は、「右足のけがもあり2年前のように良い結果を残せるか分からないが、また横浜に戻れてうれしい。涼しいスウェーデンとは異なり、横浜は気温が高く湿気もある。厳しいレースになると思うが本番まで体調を整えてベストを尽くしたい」。

　上田藍選手（シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター）は、「モチベーションを高めて練習の成果を出したい。後半追い上げ型で、得意のランでトップを目指す」。蒲郡ITUアジアカップ優勝者の細田雄一選手（グリーンタワー・稲毛インター）は、「夏場にしっかりとしたトレーニングができている。スイムで先頭集団に入り、積極的なレースを展開していく」とコメントしている。

　エリート女子、エリート男子の競技の様子は、NHK「BS1」で19日8時～13時に生放送される予定。世界120の国と地域に配信される。