横浜中華街で10月1日、中国の建国記念日「国慶節(こっけいせつ)」を祝う国慶節慶祝行事「慶祝国慶」が開催される。
当日は、獅子舞が中華街全域をねり歩く「慶祝獅子舞」と「慶祝游行パレード」を実施する。主催は横浜華僑総会。
慶祝游行パレードは、横浜山手中華学校の生徒や横浜中華学校校友生を中心とした総勢250人の華僑華人が、中国伝統の舞踊、獅子舞、龍舞などを披露しながら中華街を練り歩く。山下町公園出発後、関帝廟通り、中華街大通りを廻り、山下町公園に戻る。
慶祝獅子舞では、爆竹や太鼓の音とともに獅子5頭が登場。中華街をねり歩きながら各店舗の軒先に吊るされた赤い祝儀袋を、獅子が伸びあがって採る祝いの舞「採青(さいちん)」を披露する。獅子舞は、中国各地で祝・祭日の行事に登場する中国古来の民間芸能の一つ。獅子の舞は商家の「生意興隆」「招財進宝」、家庭では「平安大吉」「長命富貴」などを表現するものとして敬われている。
横浜華僑総会のイベント担当者は「10月1日は中華人民共和国成立62周年です。横浜中華街では中国の建国を祝うため『国慶節2011』の慶祝行事を開催致します。慶祝パレードは、横浜山手中華学校生徒や中華学校校友会国術団の獅子舞・龍舞をはじめ、中国の伝統舞踊などの隊列が、山下町公園から関帝廟通り、善隣門、中華街大通りを練り歩くパレードを行います。16時から行われる中華街の伝統行事『採青』は、5頭の獅子舞に分かれ爆竹の音と共に各店舗や家々を回り、商売繁盛や五穀豊穣を祈願し、店頭に吊るされたご祝儀の紅包(ほんぱお)をくわえ取ります。ぜひ、お越しください」と話す。
開催時間は、慶祝游行パレード=14時~15時、慶祝獅子舞=16時~20時。雨天中止。
1949年10月1日、首都北京の天安門広場で、中華人民共和国の建国式典が行われ、毛沢東中央人民政府主席により中華人民共和国の成立が宣言された。国慶節は中国の法定休日であり、この時期には中国各地でさまざまな祝賀行事が行われる。