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新・港村で展覧会「震災とクリエイティビティ」-トークやマルシェも

「デイリリーアートサーカス」と「3.11メモリアルプロジェクト」の展示

「デイリリーアートサーカス」と「3.11メモリアルプロジェクト」の展示

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 現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2011」の特別連携プログラム「新・港村~小さな未来都市」(BankART Life III)内で、東日本大震災に対する建築やアートによる復興支援の取り組みを紹介する展覧会「震災とクリエイティビティ」が開催されている。

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 「新・港村(しん・みなとむら)」は、国内外のアーティスト、建築家、団体、企業など約150チームが「村民」として出展し、廃材や不要家具を利用して「家」や「仕事場」をつくる集合スタジオ。新港ふ頭にある4400平方メートルの展示場「新港ピア」(横浜市中区新港2)を会場として利用している。

 今回の展覧会では、新・港村に関わるチームの中で、東北地方の大震災に対する自主的で継続的な活動を行っている5組を紹介。建築家による復興支援ネットワーク「アーキエイド」、震災をめぐる討議や被災者の体験談をネットラジオで配信している「建築系ラジオ」、新しい石巻を草の根的につくる「石巻2.0」、アート作品を詰め込んだトラックで西日本から東日本へ移動する「デイリリーアートサーカス」、ありえない場所にある漁船やねじ曲がった公共物など超現実的な世界をあえて残し自然の脅威などを後世に伝える「3.11メモリアルプロジェクト」が参加している。

 10月1日には、石巻の魅力や名産を紹介する「石巻からの出張プチマルシェ」(11時~16時)を開催。17時からは、「石巻2.0」代表の阿部久利さん、NPO石巻スポーツ振興サポートセンターの松村豪太さん、石巻こども避難所クラブの柴田滋紀さんらをパネリストに「石巻の人による石巻の人のための復興の現在を語る会/石巻オフ会」を開催する。

 10月10日は、首都大学東京助教の猪熊純さん、神奈川大学教授の曽我部昌史さん、東洋大学講師の藤村龍至さんらを迎えたトークセッション「アーキエイドの展望」(14時~16時)を開催。新・港村B-10ギャラリーで週替わりで展示をしてきたアーキエイド各チームのサマーキャンプ活動内容全体を振り返るとともに、これからのアーキエイドの展望について考える。また、17時からは「デザイナークリエーターが被災地でできること。/石巻2.0とは。」と題し、オンデザインの西田司さんをモデレーターに、震災から半年間石巻で活動を続けてきたW+K Tokyoの飯田昭雄さん、ウェブディレクターの古山隆幸さんらが石巻と石巻2.0について語る。

 このほか、アーキエイドによるトークショーシリーズ「被災地の漢(おとこ)たち」では、復興の最前線で奮闘するゲストを迎え、建築家を聞き手に骨太の復興論を展開。被災した自らの旅館を避難所として開放し、旅館のある地区をグリーンツーリズムの拠点として再生するために奮闘する根浜海岸宝来館の女将・岩崎昭子さんを招き、横浜国立大学Y-GSA教授の小嶋一浩さんらが話を聞くほか、小嶋さんらによる研究室キャンプ報告会、「気仙沼みらいプロジェクト」の報告会も予定されている。

 石巻2.0に関わる西田司さんは「シャッター街が目立っていたもとの姿に戻すのではなく、どうしたら人が集まるより良い街にできるのか、街の人達とその動きを外から支える人達の新しい関係性を、『石巻2.0』という名前に込めています。現地で活動している人達は本当にクリエイティブなので、そういった人をなるべくお呼びして、東京や横浜の方と小さなつながりをつくることで、自分の持つスキルを使ってできることをやろうという立ち位置が共有できれば」と話す。

 展覧会会場は「新・港村Cゾーン」内の「新・港村ギャラリー」。開催時間は11時30分~19時(金曜は21時)までで、会期は10月11日まで。入場には新・港村のパスポート(中学生以下=無料、高校生当日=200円、大学生当日=250円、一般当日=300円)が必要。パスポートは11月6日まで有効。

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