横浜マリンタワー(横浜市中区山下町15)を100%電気自動車「日産リーフ」による給電で点灯するイベント「横浜マリンタワー×LEAFイルミネーション2011」が11月1日より開催されている。
横浜のシンボルとして親しまれてきた開業50周年の横浜マリンタワーを、電気自動車「日産リーフ」から供給する電力のみでライトアップする「環境保全」をテーマとした企画で、横浜都心臨海部で横浜市が推進する秋のシティー・プロモーションキャンペーン「OPEN YOKOHAMA 2011」の一環として行われる。
日産リーフは、昨年12月に発売を開始した日産初の量産型電気自動車。ラミネート型コンパクトリチウムイオンバッテリーと電気モーターを搭載し、走行中にCO2やその他の排出ガスを一切出さない。リチウムイオンバッテリーの蓄電能力は24キロワットアワーで、日本の一般家庭の平均的電力使用量を10~12キロワットアワー/日とした場合、一般家庭の約2日分の日常使用電力をまかなうことが可能。日産は住宅へ電力を供給するシステムを年度内に販売することを目指している。
今回は、同社の電力供給システム「LEAF to Home」を活用し、日産リーフに搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えられた電力で、横浜マリンタワーの光源高輝度カラーLED10基(2.9キロワット)を点灯させ、ライトアップを図る。
1日の点灯式には、同タワーの名誉館長であるクレイジーケンバンドの横山剣さんがゲストとして登場。車好きが興じて、小学4年生の頃「日産パーレレット」(架空)という名前の電気自動車のデザインをしたこともあると語る横山さんは、「自分が子どもの時にデザインした電気自動車は『日産リーフ』に似ていて、“子どものときの未来がここにある”と思った」とコメントし、トレードマーク「イイネ!」のポーズをファンの前で披露した。
「横浜マリンタワー×LEAFイルミネーション2011」の点灯時間は18時~22時。今月6日まで。
日産は低炭素社会を目指す次世代交通推進プロジェクト「ヨコハマモビリティ プロジェクトゼロ」(YMPZ)の一環として、同社が開発した2人乗り超小型電動車両「NISSAN New Mobility CONCEPT」6台を元町商店街に配備し、超小型モビリティの活用による地域交通システムのあり方や、超小型電動車両の使い勝手、運用について検証する。元町商店街の関係者などによる第1期試乗実験(10月)を経て、11月17日~30日には、公募された地域住民や観光客による第2期試乗実験が行われる。
また、同社は、地球環境保全への取り組みとして、11月20日に開催される「第3回横浜国際女子マラソン」に先導車をはじめとする大会運営車両に「日産リーフ」を提供する予定。