「喫茶店コロンビア」(横浜市中区野毛町2)で11月8日、本と名刺の交換会「ブクブク交換in野毛」が開催される。
同イベントは、参加者が思い入れのある本を数冊持ち寄り、その本にまつわるエピソードを交えながら本の魅力を語った上で、本の交換を楽しむ企画。持ち寄る本に名刺をはさむことで、本をきっかけに新たな交流が生まれる仕組みで、2010年2月より全国各地で行われている。野毛での開催は今回で2回目で、野毛の飲食店の店主を招いて開催する。この日のテーマは「読んで楽しくなる本」「泣ける本」「何度でも読み返したくなる本」の3つ。
野毛のブクブク交換の会場は、今年閉店した「喫茶店コロンビア」。近くでふぐ・いわし料理店「村田屋」を営む藤澤智晴さんが、店舗を借り受けて地域活性化や被災地支援のイベント会場として使用している。
藤澤さんと共に今回のイベントを主催する早稲田大学大学院生の安楽あてねさんは「野毛は、横浜の下町として市民に親しまれているだけあって、一人ひとりの店主が個性的でおもしろい。本を通して店主の人柄にふれることで、野毛のまちのファンが増えたら嬉しい。今後も、野毛のさまざまな店主などにも参加を呼びかけて、1~2カ月に1回程度開催していきたい」と話している。
ブクブク交換は、誰でも主催することができ、最近ではロサンジェルス(アメリカ)やフィレンツェ(イタリア)などでも開催されている。発案者であるテリー植田さんは「人が一番輝くのは、好きなことについて話しているとき。自分なら書店で選ばない本も、紹介されると手にとるきっかけになる。本は世代を超えて話せるテーマなので、新たな交流のきっかけになってほしい」と話す。
19時開始、21時30分ころ終了予定。参加費は500円。先着順で定員30人。参加は専用ページで受け付ける。
また、横浜市内では、11月9日からパシフィコ横浜で開催される図書館総合展の会場でも、発案者・テリー植田さんを招いて「ブクブク交換in図書館総合展」が開催される。交換する本のテーマは「図書館に置きたい本」。開催日時は10日12時~13時。定員15人。