Twitter(ツイッター)やUstream(ユーストリーム)などのソーシャルメディアを利用し、誰でも自由に受講できる講座を実施してインターネットで放送する「ツブヤ大学」は11月24日、さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3)で「BooK学科 ヨコハマ講座~よこはま 本への旅~」を開催する。
「BooK学科」は今年7月に開始。「ヨコハマ講座」では、10月から毎月横浜にゆかりのある本にまつわるゲストを招いて実施する。「2限目」となる今回は、装丁家の矢萩多聞さんを迎え、「本のからだ 本のかお」をテーマにインタビュー形式で行う。聞き手は第1回のゲストで、横浜の出版社「春風社」(横浜市西区紅葉ヶ丘53)代表の三浦衛さん。
矢萩多聞さんは、横浜生まれで、中学生のときにペンによる細密画を描きはじめた。95年から南インドと日本を半年ごとに往復し、日本帰国時に銀座や横浜などで個展を開催。日印ポータルサイトの運営・編集・デザインや日印交流イベントの企画を多く手がけ、2002年に対談本「インド・まるごと多聞典」(春風社)を刊行。同年秋ごろから本の装丁の仕事をはじめ、現在装丁、ペン画のほか、エディトリアル、フライヤー、名刺のデザイン、イベント企画など多岐に渡って活動をくり広げている。
三浦さんは「『横浜と本』がテーマのこの企画は、出版社が東京に一極集中する中、横浜で十数年やってきた春風社にぴったりだと思いました。電子書籍ブームの中、身体性を伴った紙の本を見直そうというムードも高まってきていると思うし、私自身も勉強しながらいろいろな方の面白い話が聞ければと思います。今回は、若い頃から画家として活躍してこられた矢萩さんとの出会いから、どういう気持ちで本作りに関わってこられたのか、実際に会場へ本をたくさん持参し、お見せしながら、装丁のノウハウやこれからの装丁について伺います」と話している。
講座は20時~21時。参加費は1,000円で、定員は20人。講座の模様はUstreamでインターネット中継されるほか、後日ヨコハマ経済新聞の特集記事として公開される。申し込みはホームページから。
ツブヤ大学は、横浜市内に拠点を置くNPO法人ツブヤ・ユニバーシティーによる運営。Twitter上で盛り上がりを見せた架空の区「粒谷区(ツブヤク)」の活動の一環としてスタートし、昨年9月に独立プロジェクト化。今年1月にNPO法人として認可を受けた。