赤レンガ倉庫イベント広場(横浜市中区新港1)で12月3日より、本場ドイツのクリスマスマーケットを再現した「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫」が開催されている。
クリスマスマーケットは、1393年にドイツで始まったヨーロッパの伝統的なクリスマスイベント。
会期中は、ドイツ直輸入のクリスマス雑貨やフードを販売する「ヒュッテ」(木の屋台)15台が立ち並び、来場者は高さ約12メートルの巨大なシンボルツリーが設置されたマーケット会場でドイツのクリスマスの雰囲気を楽しむことができる。ヒュッテでは、ドイツ手作りの伝統工芸品「エルツ人形」(くるみ割り人形、サンタクロース、天使、スノーマン、エルツ山地の炭鉱夫など)をはじめ、クリスマスオーナメントや玩具、ドイツの定番料理を提供する。
フードは、豚肉を薄く叩いて揚げたドイツ風カツレツ「シュニッツェル」(1,500円)、カレー風味の特大フランク「カリーヴルスト」(1,000円)、牛肉を柔らかく煮込んだドイツの家庭スープ「牛肉のグーラッシュ」(700円)、ハート型の塩パン「プレッツェル」(400円)。そのほか、ドイツの伝統的な焼アーモンド菓子「マンデル」、ドライフルーツ・ラム酒・バター・数種のスパイスを使用したパン菓子「シュトーレン」、フルーツやパン・お菓子をチョコレートでコーティングした「チョコスイーツ」などを販売する。
ドリンクは、赤ワインに砂糖・シナモン・オレンジピールなどの香辛料を加えたホットワイン「グリューワイン」(1杯600円、ドイツ特製マグカップ付 1,500円)、ホットオレンジ、ホットココア、ドイツビール各種を用意。
今年は横浜港を臨む海側に、横浜マリンタワー開業50周年と赤レンガ倉庫創建100周年のコラボレーション企画として、横浜マリンタワーの照明デザインを手掛けた楠本孝夫さんのデザインによる高さ約8メートルの光の塔「飛翔」が設置されている。同作品は、人間同士の心のつながりがひとつになり、その思いが空へと「飛翔」していくというテーマのもとに制作された光のオブジェ。
楠本さんは「作品の造形モチーフは、『人々が手を合わせて祈る姿』。赤レンガ倉庫とマリンタワーが光を介して交信します。『光の塔』の下の囲い部分にはLEDが配置されており、オブジェの色はシルバーから淡いブルー、濃いブルー、ゴールドへと変化してゆきます。皆さんそれぞれのイメージで、この作品から何かを感じてもらえたら」と話している。
開催時間は11時~22時(12月23日・24日・25日は店舗により11時~23時)。入場無料。
クリスマスマーケットは多くのドイツ圏の都市・小都市で開催されており、ヨーロッパ各都市の広場では、キリストの生誕を祝うクリスマス(12月25日)とその前4週間の準備期間(アドヴェント待降節)の間にクリスマスを祝う。
横浜赤レンガ倉庫のイベント広場では3日から、冬季限定の野外特設スケートリンク「Art Rink × GROUND ANGEL in 横浜赤レンガ倉庫」もスタート。スケート教室やサンクス・キャンドルなど年末年始に向けてさまざまなイベントが行われる。