クイーンズスクエア横浜内「みなとみらいギャラリー」(横浜市西区みなとみらい2)で1月18日より、陶彩画家・草場一壽さんの「陶彩画展」が開催されている。
陶彩画とは、従来の有田焼の手法を用いながら、独自の発想と工法で完成した焼き物の絵画。一般的な焼き物の絵付け技法とは異なり、陶板にさまざまな釉薬を塗り重ね、十数回の焼成を経て完成する。
会期中は、「時は今。」をテーマに、繊細で神秘的な色合いを特徴とする約35点の作品を展示。陶彩画に特殊な鉱物を使い、絵付け法と焼成温度を独自の方法で探求していくことでたどり着いた「七色の焼き物」を初披露する。
作品は、光の加減によって七色に表情を変える「龍」をモチーフにした「時は今。」「平安」「虹色の龍」をはじめ、牡丹「いのちの花」、「大日如来」、「阿弥陀如来」など。
草場さんは「構想から約20年かけてたどり着いた『虹色』の陶彩画を、世界で初披露します。今年はたつ年であり、また、東日本大震災で大自然の脅威を感じた日本人にとって、『龍』はとても意味のある象徴だと考えた。こころも復興のときを迎えられるように『龍』に希望のエネルギーを託したので、交錯する変幻自在の光の中に、前進への一歩を見いだして頂けたら」と話す。
会場はクイーンズスクエア横浜 クイーンモール2階「みなとみらいギャラリー(ギャラリーB)」。開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。1月23日まで。