山手地区の横浜山手西洋館など周辺施設で、1月29日より「第6回横浜山手芸術祭」が開催される。
同イベントは、施設と官・民とが一体となり実施する総合的な芸術祭。横浜開港当時に外国人居留地であった山手地区には、現在も往事をしのばせる西洋館が残されている。会期中は地域活性化と地域文化振興を目的に、作品展示やコンサート、講座など、山手特有の歴史と地域資源を生かしたさまざまな催しを行う。
会場は県立神奈川近代文学館、大佛次郎記念館、イギリス館、岩崎ミュージアム、山手111番館、山手ゲーテ座、Art Gallery山手、横浜山手聖公会、横浜地方気象台、エリスマン邸、ベーリック・ホール、フェリスホール、ブラフ18番館、外交官の家。
内容は、座談会「戦前の山手よもやま話」(2月26日、エリスマン邸)、「弦楽四重奏で紐解くモーツァルト」(3月4日、外交官の家)、アンサンブル山手バロッコによる演奏会「古楽祭洋館サロンで楽しむスペシャルな協奏曲と交響曲の世界」(2月12日、ベーリック・ホール)、「音楽と朗読と書のコラボレーション~オリジナル楽器で聴く至高のソナタ~」(2月26日、イギリス館)、語り「小桜さくら冬に咲く」(2月5日、ブラフ18番館)など。
山手西洋館6館と大佛次郎記念館では、2月10日から21日まで「横浜山手西洋館ユースギャラリー」と題して、山手に通う児童や生徒の作品を展示する。
山手111番館の五十嵐貴子館長は「会期中は、各所でイベントが開催されます。初日のベーリック・ホールのヴァイオリンコンサートをはじめ、いろいろな場所でコンサートが催されます。また、最終日にエリスマン邸で行われる『シェイクスピア講座』は分かりやすいレクチャーが好評。第1回目から続いており、6回目の今年は『十二夜』を朗読します」と話す。
開催は3月4日まで。