元町の老舗仏料理店「霧笛楼」(横浜市中区元町2)で3月11日、復興への祈りを込めた「キャンドルナイトディナー」が開催される。
同店は、東日本大震災の発生以降、売上の一部を義援金として寄付するなど、被災地への支援を継続的に行っている。今回は復興への祈りを込めて、キャンドルの光の中でアルパの音色を楽しむ一夜限りの特別ディナーを企画した。
当日は、霧笛楼の「温故知新コース」をアルパの音色が流れる1階レストランで提供。「アルパ」は中南米でポピュラーとされる小さなハープで、アルパ奏者の本間直美さんと白井清子さんが復興への祈りを込めて演奏する。
温故知新コースのメニューは、ボルドー産ホワイトアスパラガスのブランマンジェとそのピューレ、ロブスターのフリカッセ、ウドのコンフィと帆立貝のサッと網焼き、島根県産平目のポワレプロヴァンス風、海藻のマカロニ和えと西洋葱蒸し煮、国産牛フィレ肉ポテトのグラタンと新牛蒡のソース、霧笛楼30周年記念に贈る"春"のデザート2種、ブラジル豆有機コーヒーと小菓子。ワインやシャンパンなど売上の一部は復興支援に充てられる。
特典として、霧笛楼オリジナルラベルのシャンパーニュを食前酒として1杯サービスするほか、女性にはバラ一輪のプレゼントを用意。スタートは18時30分。料金は1人10,000円。予約・問い合わせは仏蘭西料亭 横濱元町 霧笛楼(TEL 045-681-2926)まで。
霧笛楼の五十嵐一成さんは「今回は特別に1階レストランを会場に、可能な限り電気の照明を使わず、ロウソクとLEDキャンドルの光による幻想的な空間の中で、フランス料理をお楽しみ頂けます。お食事後にハープのミニコンサートを予定しており、当日は、ハートのエチケットが特徴的なボルドーワイン『シャトー・カロン・セギュール』もご用意します。ご家族や恋人、お友達と特別な時間をお過ごし下さい」と話す。
仏蘭西料亭「霧笛楼」は1981年に横浜・元町に開業。店名は、作家・大佛次郎が開港当時の元町周辺を舞台にした小説「霧笛」に由来する。霧笛楼本店レストラン(中区元町2)は昨年5月1日に開店30周年を迎えた。