浜銀総合研究所は4月1日、2003年の書籍、映像、ゲームにおける「萌え」関連の市場規模の試算が888億円となることを発表した。「萌え」とは、アニメやコミックなどのキャラクターの特徴(主に外見)についてのこだわりを意味する言葉で、近年はオタク向け商品のなかでも萌え関連の趣味・嗜好を表現した商品が増加している。市場規模の試算の内訳は、コミック関連が273億円、映像関連が155億円、ゲーム関連が460億円で、合計すると「着信メロディ(着メロ)・着うた」の市場規模(907億円)とほぼ同水準となっている。同社のプレスリリースでは萌え関連市場について、「オタクの心理や行動を十分に把握し、ニッチな市場において潜在的な需要を掘り起こすことは、今後人口(特に若年層)が減少局面を迎え規模を追求するマーケティングが難しくなるなかで、企業が消費者のニーズをとらえる方法のひとつとして有用と考えられる」と分析している。浜銀総合研究所