横浜市立野毛山動物園(横浜市西区老松町63)で4月1日、「開園記念祭~ツガルさん営業部長任命式~」が行われる。
横浜市立野毛山動物園は1951年4月1日に開園し、今年で61周年を迎える。2011年度の入園者数は好調で、2月26日に23年ぶりに70万人を突破した。今回、人間に換算すると100歳を越える世界最高齢のフタコブラクダの「ツガル」(推定36歳)に、市川典良園長より「営業部長」任命の内示が出された。
ツガルは、青森県の観光牧場で生まれたメスのフタコブラクダで、1982年12月18日に野毛山動物園に来園。2009年には、関節炎を患いながらも生命を全うしようとする姿が、高齢化の今の時代へのメッセージになっていると評価され、日本動物大賞「功労動物賞」を受賞。昨年12月には、園内でツガルの誕生日会が行われ、ツガルは飼育員が手作りした約15キロのケーキをおいしそうに平らげ、来園者に元気な姿を見せた。
当日は14時より、フタコブラクダ展示場でツガルの「営業部長任命式」を実施。市川園長による辞令交付と、飼育係によるツガルのスペシャルガイドが行われる。先着200人の来園者に、動物園オリジナルグッズとツガルの名刺がプレゼントされる予定。
横浜市立野毛山動物園 広報担当の加藤妙さんは「野毛山動物園の人気者『ツガルさん』がついに営業部長に昇進です。プレゼントする名刺にはツガルさんのつぶやきコメントが入っています。野毛山動物園61回目の誕生日を世界最高齢のツガルさんと一緒にお祝いしませんか」と話している。
開園時間は9時30分~16時30分(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合はその翌日)。入園料無料。同園では4月8日まで、野生動物の現状について考える「第7回 動物たちのSOS展」を開催している。