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横浜三溪園で「新緑の古建築公開」-江戸時代初期の建物を特別公開

内苑にある重要文化財「臨春閣」

内苑にある重要文化財「臨春閣」

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で、4月28日より「新緑の古建築公開」が行われている。

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 会期中は、園内の歴史的建造物2棟「臨春閣(りんしゅんかく)」(1649年建築)、「 聴秋閣(ちょうしゅうかく)」(1623年建築)が特別公開される。

 臨春閣は、江戸時代初期、和歌山・紀ノ川沿いに建てられた紀州徳川家の別荘。室内には数寄屋の意匠を取り入れた書院造りの旧態が残されており、内部の各部屋からは三重塔など周辺の景色をたのしめる。

 聴秋閣は、1623年に徳川家光が二条城内に建て、後に春日局が賜ったと伝わる楼閣建築。各部の意匠は独創性・変化に富み、書院造としての格や茶亭としての機能に応じて緻密に構成されている。聴秋閣は小規模な建物のため間近からの見学となる。

 関連イベントとして、三溪園ボランティアによる「新緑・植物観察会 -三溪園のかくれた植物を知る-」(5月4日・5日)も開催される。

 三溪園 広報担当の吉川利一さんは「今回公開する2棟は、いずれも江戸時代のはじめごろの建築と伝えられるものです。この時代の建物といえば桂離宮の建築群が有名ですが、各所に繊細なデザインや工夫が凝らされているところなどには、共通した美意識が感じられます。新緑薫る(かおる)庭の散策とともに風雅なひと時を過ごしていただければ」と話す。

 公開時間は9時~16時30分(開園時間は9時~17時)。入園料は大人500円、65歳以上300円、小学生200円。入園料で鑑賞できる。5月6日まで。

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