住宅街にある築50年の一軒家をリノベーションしたクリエイティブ・スペース「Salon de メ」(横浜市南区三春台13)が5月上旬、オープンした。
レトロな外観と自然素材を多様したインテリアが特色のスペースは、パーティーなどの各種イベント、ハウススタジオ、オープン・アトリエ、写真やアートの展覧会などの多様な使い方が可能な、カフェ機能を備えた貸しギャラリー。
このスペースをプロデュースしたのは、市内でアートや飲食に関わる仕事に携わってきた工藤立志さんと一級建築士の班目千香さんの2人。
2011年、東日本大震災直後に仲間たちと「まちが元気になるようなことを仕掛けたい」という工藤さん。ワイン流通やアート・ギャラリー運営などに関わった経験もある工藤さんは「照明の明るさ、音楽の種類や音量、料理など、わたしたち自身にとって心地よい空間を作ろう」と決意し、班目さんらと計画を進めてきた。
昭和の味わいが残る平屋建て家屋(約50平方メートル)の改装工事は約1年。工藤さん・班目さんと、その仲間たちが手づくりで改装を進めてきた。こだわったのはナチュラル感。「ニスが塗られ、ピカピカした家具などは使いたくない」と、時を経るごとに味わいが出る「無垢材」を多用した。
スペースは、「クリエイターが交流し、刺激的な企画が創造される拠点に」と創造的な企画提案を歓迎しているという。1日から1週間単位で貸し出す。飲食は持ち込み可で、ケータリングの相談も受け付ける。
また、このスペースは、中古住宅のリノベーションのモデルケースとして見学することも可能。視察や相談も受け付けている。
「Salon de メ」は京浜急行・黄金町駅・南太田駅、横浜市営地下鉄吉野町駅から徒歩7,8分、山のふもとにある。飲用可能な井戸もあり、将来は食事も出せるカフェ機能を備えることも考えているという。問い合わせは工藤さん(090-3663-2673)まで。