山下公園前面水域で6月10日、手こぎボートでスピードを競う「第29回横浜港カッターレース」が開催される。
同大会は、市民に海や港に親しみを感じてもらい、港ににぎわいを創出しようと、横浜港に関係する海事関係諸団体が協力して運営。航海訓練所の帆船「日本丸」が横浜に保存展示されることを記念し、1985年に第1回目が開催された。
カッターは通常大型客船や貨物船などに積まれる救命ボートが原型。一般的な船が船首と船尾が同型であるのに対し、カッターは船尾を切り落とした「カットした」形状になっている。
レースは、8人1チームで大型帆船や貨物船に積まれる救命ボートの「6メートル型カッター」を使用し、往復360メートルのコースを一般レース、女子レース、小学生特別レースに分かれてタイムを競う。
今年は、一般レースに170チーム、女子レースに31チーム、小学生特別レースに5チームが参加予定。参加チームには、市内企業チームや大学OBチーム、海洋少年団など多彩なメンバーがエントリーしている。
横浜港カッターレース実行委員会事務局の下村東さんは「昨年は悪天候により、小学生レースと女子レースが中止となり、残念な思いをした方も多く、その分今年はより以上に熱く激しい戦いが予想されます。横浜港に初夏を告げるカッターレースを応援いただけたら」と話している。
レースのスタートは9時(開会式=8時30分、閉会式=17時15分から)。観覧無料。雨天実施、荒天中止。