横浜情報文化センター内の放送ライブラリー(横浜市中区日本大通11)で、報道番組「NEWS ZERO」の舞台裏に迫る企画展示「ZERO写真展 2012 YOKOHAMA」が開催されている。
NEWS ZERO(日本テレビ)は、「ZERO(原点)にかえって、はじめる。世界中のさまざまなことをZEROから考え直してみる。」というコンセプトのもと、2006年10月にスタートした報道番組。今年4月に桐谷美玲さんを新たなキャスターに迎え、「新生ZERO」としてリニューアルした。
会期中は、同番組の舞台裏に4年間密着し、番組の進化の過程をカメラに収め続けてきた写真家・大村克巳さんの作品を通して「今」という時代を伝える。主催は放送番組センターと日本テレビ放送網。
2011年にZEROが東日本大震災とどう向き合い、何を伝えてきたのか。「新生ZERO」がいま何を伝えようとしているのか。今回の写真展では、カメラがとらえた現場キャスターの一瞬の姿や、東日本大震災被災地での写真など、2011年から2012年6月までに撮影した写真を中心に紹介する。
連動企画として、7月7日には、放送現場の今を伝える公開セミナー「制作者に聞く! ~番組制作の現場から~『NEWS ZERO』」(主催:放送番組センター)を実施。大村さんをはじめ、同番組プロデューサーの山崎大介さん、キャスターのホラン千秋さんと八木早希さんが登壇し、映像やスライド上映を交えながら番組作りへの思いやZEROのこれからについて語る。
会場は同センター6階 情文ホール。開催時間は13時30分から15時30分。参加費無料。定員は200人(抽選)。応募締切は6月27日。応募方法など詳細はホームページで。
放送ライブラリー事業部の峰野千秋さんは「ニュース現場の裏側からジャーナリズムの最前線で戦う人間たちの体温と表情を切り取る事により、『今』という時代を伝える新しい形の写真展です。今回の写真展は、3月に銀座で開催された『ZERO写真展2012』の内容に加え、4月のリニューアル後のZEROの姿、最新のゲストの表情、加えて、大村カマラマンが捉えたZEROの4年間の軌跡も伝えます」と話す。
会場は放送ライブラリー イベントホール・映像ホール。開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日・振替休日の場合は翌日、7月16日は開館)。7月16日まで。
大村さんは1965年、静岡県生まれ。大学在学中から「PHOTO JAPAN」(福武書店)に紹介されるなど注目を集め、1986年に日本広告写真家協会賞(APA)に入選し、同年、日本写真家協会賞(JPS)でグランプリ受賞。1999年には、ニューヨーク・ソーホーのギャラリーにデビュー。2002年、日韓文化交流年記念事業「済州島」作品展を韓国と日本で発表。現在は東京で活動しながら、ニューヨークの写真画廊と作家契約を結んでいる。