神奈川県民ホール(横浜市中区山下町3)で7月17日、ブルーダル基金コンサート「響け、オーケストラ~音楽の絆~」が開催される。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団は1970年3月にロリエ管弦楽団として発足したオーケストラ。翌1971年10月に、名称を神奈川フィルハーモニー管弦楽団に変更した。2009年4月より世界的指揮者の小澤征爾さんに師事した金聖響が常任指揮者に就任。今年10月には、日中国交正常化40周年を記念し、楽団創立以来、初の海外公演を中国で行う。
神奈川フィルは、現在約3億円の債務超過を抱えており、2013年11月末に迫った公益法人への移行申請期限に向けて、財務的に厳しい状況にある。昨年2月には、神奈川県知事、横浜市長、県内の経済人などにより、同楽団への資金援助を支援する「がんばれ!神奈フィル 応援団」が結成され、楽団の経営をサポートする「神奈フィル ブルーダル基金」への寄付を呼びかけている。ブルーダル基金積立額は90,010,511円(7月5日時点)。2013年7月末までに5億円の募金を目標としている。
今回のイベントは、神奈川フィルの存続に向けて、チケット料金の一部をブルーダル基金に組み入れるガラ・コンサートで、チケット料金の4分の3がブルーダル基金への個人寄付となる。学生券の料金には寄付は含まれない。
演目は、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲より第1楽章」・幻想序曲「ロメオとジュリエット」・バレエ「眠りの森の美女」“グラン・パ・ド・ドゥ” 、ショパン「スケルツォ第2番」など。
出演者は、金聖響(指揮)、礒絵里子(ヴァイオリン)、市原愛(ソプラノ)、宮本益光(バリトン)、横山幸雄(ピアノ)、菅井円加・松井学郎(バレエ)。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団は「共演者には第一線で活躍する神奈川県ゆかりのアーティストたちが集結し、ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した菅井円加さんも出演します。本格的なオーケストラの響きとともに、さまざまな表情を見せる舞台芸術の世界をお楽しみいただけたら」と話している。
19時開演(開場18時20分)。入場料は一般券12,000円、2席セット券20,000円、学生券3,000円(3階席)。チケットの問い合わせは神奈川フィル・チケットサービス(TEL 045-226-5107)まで。
横浜みなとみらいホールロビー(西区みなとみらい2)では、7月19日に神奈川フィル&横浜みなとみらいホール共同企画「神奈川フィルブルーダル基金コンサート」が開催される。