横浜市芸術文化振興財団は7月14日から、かつて横浜赤レンガ倉庫に使われていた屋根瓦「百年瓦」を横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)で限定販売する。
横浜赤レンガ倉庫は1911年、横浜税関の施設として創設された歴史的建造物。正式名称は新港埠頭保税倉庫。2002年4月12日に官民共同のリノベーションで新たな文化・商業施設としてリニューアルオープンした。同施設は昨年に創建100周年を迎え、国内で初めて国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ユネスコ文化遺産保全のためのアジア太平洋遺産賞」の優秀賞を受賞した。
2011年に2号館が創建100年、2012年に1号館・2号館の開館リニューアル10周年、2013年には1号館が創建100周年という節目の年を迎える。
今回は、赤レンガ倉庫創建時に使われていた2号館の屋根瓦を限定頒布する。この瓦は、愛知県南西部の三州(昔の三河国)で作られた日本三大瓦の一つ「三州瓦(さんしゅうがわら)」。1号館・2号館の屋根瓦14万枚は、1994年に始まった改修工事の際にすべて新しい瓦にふき替えられている。
頒布場所は横浜赤レンガ倉庫1号館1階受付。料金は2,500円。300個限定。本棚に収納できる百科事典仕立てのパッケージに梱包し、赤レンガ倉庫の歴史を紹介するパンフレットがつく。赤レンガオリジナルトートバック付きセット(3,200円)も販売する予定。
横浜市芸術文化振興財団の中冨勝裕さんは「観光地、イベント会場としての横浜赤レンガ倉庫だけではなく、100年の歴史を持つ横浜を代表する建造物の一部である瓦を手元に置いていただき、少しでも横浜の歴史を感じていただければ」と話す。