KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で8月18日、日本初の影絵専門劇団「劇団かかし座」による創立60周年記念公演「宝島」が行われる。
劇団かかし座(都筑区)は1952年に創立した現代影絵の専門劇団。7月14日に創立60周年を迎えた。NHKの番組向け影絵劇制作からスタートし、「星の王子さま」「アラジンと魔法のランプ」「かぐや姫」「ニールスのふしぎな旅」など多くの舞台作品を制作・上演。現在は、影絵の映像手法を積極的に採り入れた舞台作品をはじめ、出版、テレビ、映像作品などの総合エンターテインメントを発信している。
今回上演する「宝島」は、R.L.スティーブンソン原作の海洋冒険小説。宿屋の息子ジムが1枚の地図を手に入れ、仲間とともに地図の指し示す「宝島」へと冒険の旅にでる。当日は、これまで同劇団が独自の手法で培ってきた技術を使い、色彩豊かで躍動感ある大型影絵劇を披露する。
劇団かかし座の市瀬愛香さんは「スティーブンソンの『宝島』は、世界中の子どもたちが、次の展開にドキドキしながら楽しんできた冒険物語。最近では、最終的に『みんな仲よし』といった描写の子ども向け作品が多いのですが、そうではない所がこの宝島の魅力のひとつです。劇中では、多くの登場人物が自分なりの考えで反発したり、助け合います。劇団かかし座が、30年間拠点としてきた地元の横浜で、この『宝島』を上演できるのは大きな喜び。今の子どもたちにぜひこの『宝島』を届けたい」と話している。
公演は13時30分~、18時~の2回。チケットはS席=3,000円(大人・子ども共通)、A席=大人2,500円・小学生以下2,000円。