砕氷艦「しらせ」が8月31日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区海岸通1)に入港した。
「しらせ」は海上自衛隊に所属する自衛艦で、長さ138メートル、幅28メートル、深さ15.9メートル、最大速力約19ノット。定員は約250人。南極地域観測協力を行う国内唯一の「砕氷艦(さいひょうかん)」で、物資及び人員の輸送、南極観測支援などを行っている。昭和基地への大量の物資輸送を容易にするため、大型ヘリコプター2機を搭載可能。
今回は、33日間にわたる総合訓練(各種部署訓練、航空機の発着艦訓練、第54次南極地域観測関係者の艦上訓練支援)の途中に、横浜、函館、境港、門司、徳山の各港を訪れる。横浜港へは2009年以来3年ぶりの寄港となり、9月3日10時まで停泊する予定。
9月1日・2日には、横浜港大さん橋A・B岸壁(山下公園側)で「しらせ」の一般公開をおこなう。開催時間は9月1日=9時~15時、2日=9時~16時(受付は終了1時間前まで)。入場無料。
自衛隊神奈川地方協力本部企画広報室の担当者は、「『しらせ』は、氷厚1.5メートル以上の氷海を進めるよう、船体に特殊な鋼板を使用し、水で雪や氷をとかせる装置を搭載するなど特殊な構造になっています。一般公開では、『南極』を身近に感じられるように、南極の氷や南極の石、隕石、雪上車などを展示します」と話している。
問い合わせは自衛隊神奈川地方協力本部企画広報室(TEL 045-662-9476)まで。
9月1日・2日には、大さん橋ターミナルで、大さん橋 新ターミナル10周年を記念したエコ・イベント「ヨコハマ海の青と都市の緑を守るフェア2012 」(主催:横浜港大さん橋国際客船ターミナル)を同時開催。プラネタリウム上映やペンギン写真展、手づくりエコワークショップ、第46次日本南極地域観測隊長・松原廣司さんによる講演などが行われる。