イタリアを代表するアルト・サックス奏者ロザリオ・ジュリアーニの初来日公演が9月21日、横浜かなっくホール(横浜市神奈川区東神奈川1)で開催される。
近年、日本では1950~60年代のハード・バップと呼ばれるジャズのスタイルを現代に熱く再現するイタリア人のジャズ演奏がブームになっている。ロザリオ・ジュリアーニは、トランペッターのファブリッツィオ・ボッソ率いるハイファイブや、クラブDJ、ギタリスト、プロデューサーとして活躍するイタリア・ジャズ界の中心人物ニコラ・コンテらと共に、シーンをリードするひとり。「ニュー・シネマ・パラダイス」の音楽を担当したエンニオ・モリコーネとの映画音楽の仕事にも関わっている。
今回の来日は、横浜でジャズハウスを経営する音楽レーベルのファイブスターズレコード(中区花咲町1)の協力の下、ビル・エバンス・トリオ最後のドラマーとして知られるジョー・ラ・バーべラの呼びかけにより実現した。共演はダリル・ホール(b)、ロべルト・タレンツィ(p)。
招へい元の団体マルチナ・フランカ(西区西戸部町2)は、1970年代に横浜市でコンサートや映画上映を企画していた大島則夫さん(57)と持田昇一さん(57)が昨年から活動を再開させたイベント企画グループ。今年6月にピアニスト山中千尋さんのコンサートを県民ホールで開催した。今回は同団体が手掛ける2回目の企画になる。
主催の一人持田さんは「今回は学生ディスカウントチケットを設けました。横浜のジャズは年齢層が高く、なかなか若い人に聴いてもらえない。この機会に是非ジャズに触れてほしい」と日本のジャズの聖地である横浜で、イタリア・ジャズの普及に意欲を見せている。
19時開演。チケットは5,000円。高校・大学生を対象にした自由席3,000円・30席限定も用意する(要学生証提示)。マルチナ・フランカのウェブサイトからの申込みも可。問い合わせはマルチナ・フランカ(TEL 045-342-5561)まで。