象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で、9月20日からアートパフォーマンスグループ「GRINDER-MAN(グラインダーマン)」による新作公演「bow-wow」が行われる。
グラインダーマンは、現代美術を出発点に演者と観客の相互作用を空間化するアートパフォーマンスグループで、1997年に活動を開始。身につけた鋼鉄をグラインダーで削って火花を散らすパフォーマンスで人気を集めた。「匿名性や出演者と観客の境界線を明確にする」というメッセージを表した、立方体の箱「ゴーヘッド・パラレル」を頭部に装着してパフォーマンスを行っている。
同公演のタイトル「bow-wow」は、犬の鳴き声の擬音語。男女8人のパフォーマーが、顔の筋肉を収縮させる身体表現のひとつでもある「表情」に着目したパフォーマンスで、日常の中にある「表情」が喚起させる「感情」と「身体」の関係に取り組む。観客は、象の鼻テラスと象の鼻パークを移動しながら作品を鑑賞する。
また、20日~22日には、理化学研究所 脳科学総合研究センターの藤井直敬さん(20日)、象の鼻テラスの設計を手掛けた小泉アトリエの建築家・小泉雅生さん(21日)、横浜美術館主席学芸員の天野太郎さん(22日)を招いたポストパフォーマンストークも開催する。
スパイラル 象の鼻テラス担当の小泉智子さんは「オーディションで選ばれた男女8人のパフォーマーが縦横に展開し、観客と演者の遠近に掛け合わされる感情表現。『感情の入れ物としての身体』という、新たな視座に焦点をあわせるGRINDER-MANの最新作公演です」と話している。
開催時間は公演日による。チケットは前売3,200円、当日3,500円。問い合わせは象の鼻テラス(TEL 045-661-0602)。9月23日まで。