三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で9月28日から、中秋の名月を観賞する「観月会」が開催される。
毎年「中秋の名月」に合わせて開催される秋の恒例イベントで、期間中は開園時間を延長した園内で、ライトアップされた歴史的建造物の幻想的な姿を観賞することができる。また、江戸時代初期の紀州徳川家の別荘建築であった国指定重要文化財「臨春閣」を舞台に、日替わりで音楽や舞踊を披露する。
舞台スケジュールは9月28日=筝曲(琴美会)、29日=バロック音楽(アンサンブル山手バロッコ)、30日=雅楽(横浜雅楽会)。10月1日=筝曲(アトリエ筝こだま)、2日=薩摩琵琶(薩摩琵琶錦心流中谷派襄水会)。演奏時間は各日18時15分から20時15分。
ライトアップする主な建造物は、外苑=旧燈明寺三重塔、旧燈明寺本堂、涵花亭、観心橋、鶴翔閣。内苑=聴秋閣、亭しゃ、蓮華院竹林。十五夜(中秋の名月)の時季、内苑からは時間の経過とともに、旧燈明寺三重塔の上を移動していく満月が楽しめるほか、今年は初めて、臨春閣を中心とした内苑の庭園に和の香りを演出する。
三溪園 広報担当の吉川利一さんは「毎年建物のライトアップと演奏の2本立てで好評をいただいている観月会ですが、今回は初の試みとしてみやびな香りの演出を行います。眺めと音、そして香りとが調和する和の風情をぜひお楽しみください」と話す。
イベント期間中の開園時間は9時~21時(入園は20時30分まで)。入園料は一般(中学生以上)=500円、65歳以上=300円、小学生=200円。10月2日まで。
今年は中秋の名月が9月30日となる。