横浜市内を主なロケ地とした映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」がシネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で公開されている。
監督は、作品「桜桃の味」(カンヌ国際映画祭・パルム・ドール)、「風が吹くまま」(ヴェネツィア国際映画祭・審査員賞など)、「ともだちのうちはどこ?」などで国内外の注目を集めるアッバス・キアロスタミ。同作では、84歳の元大学教授とデートクラブで働く女子大生、女子大生の恋人である青年の3人を中心に愛と性が描かれている。
同映画は、2011年10月から12月下旬の2カ月間にわたり、関内を中心に撮影が行われた。映画の制作にあたっては、横浜フィルムコミッション(横浜FC)が協力。神奈川県庁を大学として撮影し、タクシーの車窓に横浜赤レンガ倉庫や神奈川県庁が映し出されるなど独自の目線で横浜の風景を楽しむことができる。
シネマ・ジャック&ベティの梶原俊幸支配人は「『ライク・サムワン・イン・ラブ』は横浜でロケされたということで、劇場から映画の配給会社に熱烈オファーして、東京渋谷と同時に9月15日から上映しています。ぜひ横浜でご鑑賞ください」と話している。
上映時間は15時40分~17時30分。料金は一般1,700円、大学生・専門学校生1,400円、高校生以下・シニア1,000円。10月12日まで。
フィルムコミッションは、映画やドラマの撮影における誘致や撮影支援を行う組織。横浜FCでは、ロケ撮影の際に、ロケ地の紹介、許可・届出手続きの代行、撮影スタッフの宿泊施設やお弁当の手配などの関連業者紹介などを含めた包括的な支援を行う。現在、横浜市文化観光局集客振興課を窓口に映像作品を通した横浜の魅力発信に取り組んでいる。