古道具や雑貨を扱うショップ兼ギャラリースペース「Tur aus Holz von neben Strand(トゥアーアルスホルツ フォンネーベンシュトランド)」(横浜市中区北仲通4)で10月2日から、吉本伊織展「ケガレトヒジリ」が開催されている。
吉本伊織さんは、横浜で創作活動をしている画家。「自在関内オフィス」「nitehi works」などのアートスペースでの展示や、劇団「わらび座」や「劇団四季」などの舞台美術の製作のほか、横浜の古い建築物のリノベーションなどを手掛けてきた。2010年には第46回神奈川県美術展で「県立近代美術館賞」(平面・立体部門)を受賞している。
今回は、鉛と墨・アクリルで描いた新旧作品10点を展示。自身が訪れた日本各地の海や街の風景を、絶妙な光と影の対比や色遣いで表現している。また、期間中は会場内に作業スペースを設け、オリジナルのしおりやブックカバーを制作・販売する。
「Tur aus Holz von neben Strand」は、地下鉄みなとみらい線馬車道駅近くの万国貿易ビルディング3階の2部屋を使い、今年6月6日にオープン。オーナーの内藤正雄さんがヨーロッパや九州各地から仕入れた古道具や雑貨を販売している。内藤さんは、これまで横浜や沖縄、横浜や都内で飲食店の立ち上げやアートイベントの企画・プロデュースなどを幅広く手がけてきた。
「『日常とアートを結ぶ』というテーマで、商品と作品をうまく組み合わせながら毎回全く違った展示空間を作っている。今回は制作中の作家さんとゆっくり会話も楽しめるようなレイアウトになっている」と内藤さん。
吉本さんは「同世代が運営する新しいギャラリーで新しいことができて、とてもうれしい。落ち着いた雰囲気の中でゆっくりご覧いただければ」と話している。
営業時間は12時~17時(土曜・日曜・祝日は休み)。入場無料。10月29日まで。