県民共済みらいホール(横浜市中区桜木町1)で10月27日、第12回「詩のボクシング」個人戦・全国大会と第4回「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会が開催される。
「詩のボクシング」と「声と言葉のボクシング」は、ボクシングリングに見立てたステージ上で、詩の朗読でどちらの声と言葉がより聴き手の心を打ったかを競う「声と言葉の格闘技」。両大会とも観客ジャッジで勝敗を決める。今大会のゲストジャッジには、作家・山崎ナオコーラさん、漫画家・蛭子能収さん、FMヨコハマDJ・北島美穂さんの3人を迎える。会場には、お笑いコンビ「Wコロン」のねづっちさんが応援に来るという。
「詩のボクシング」個人戦は、2人の朗読者が交互に自作品を朗読する。全国大会は、1997年に始めてから今年で16年目。今回は、北海道、青森、秋田、岩手、宮城、山梨、東京、神奈川、静岡、富山、滋賀、兵庫、山口、香川、高知、長崎の地方大会のチャンピオンが出場する。気仙沼大会と大船渡大会のチャンピオンは、震災被災地から今の声を届ける。ほかにも、8月に富山県で開催された全国高等学校総合文化祭の高校生「詩のボクシング」大会でチャンピオンになった選手や、9月に北海道・湧別町で行った「いじめ」をテーマに行ったステージ版「詩のボクシング」でチャンピオンになった選手も全国大会のリングに上がる。
「声と言葉のボクシング」団体戦・全国大会は、3人でチームを組んで団体朗読日本一を決める。今回の最年少チームは、筑波大学付属小学校2年生チーム。気仙沼大会からは、津波被害で多くの友人や知人を失った団塊の世代のチームが参加する。
主催者の日本朗読ボクシング協会代表で音声詩人・映像作家の楠かつのりさんは「これまで東京で行っていた全国大会を今回は横浜に移して開催し、各地方大会の朗読チャンピオンが一堂に会しトーナメントで朗読日本一を目指す。年に一度だけのこの全国大会で人の発する声と言葉を聴いてもらい、生きる活力を得てもらえれば」と話す。
「詩のボクシング」の開催時間は12時30分~14時30分(開場=12時)。「声と言葉のボクシング」は15時~16時50分(14時30分)。「詩のボクシング」のチケットは前売り=2,500円、当日=3,000円。「声と言葉のボクシング」は、前売り=2,000円、当日=2,500円。連続観戦料3,000円。