地元飲食店を顧客がつなげて関内周辺地区を盛り上げる有志ネットワーク「くるくる関内」(横浜市中区相生町3)は、パシフィコ横浜(西区みなとみらい)で開催中の「第14回 図書館総合展」と連携し、関内飲食店マップを発行した。
くるくる関内が作成したマップはスマートフォンのARアプリと連携
今回の企画は、図書館総合展運営委員会の協力を得て、会場マップの裏面に、関内エリアの飲食店マップを印刷。マップは1万部を用意し、同展来場者全員に配布している。
紹介店舗はコトブキヤ酒店、クロスオーBAR、80*80、モロッカ、ぢどりや、Bar HAPPY BLUES、The Bar Tenmar、82ALE HOUSE関内店などバラエティーに富んだ20店舗。図書館総合展の入場券を提示することで、ドリンク・フードの1品無料提供や、飲食費割引など特典が受けられる。
マップは、東京都市大学環境情報学部(都筑区中川)上野直樹研究室の協力で、拡張現実技術(AR)によるオンライン地図版も作成。スマートフォンで利用できる無償ARブラウザ「junaio(ジュナイオ)」を使うことで、店の情報を得ることができる。
くるくる関内実行委員会で、マップを作成したグラフィックデザイナーの佐藤理樹さんは「今後も、地図を通してみなとみらい地区のイベントと連携し、中華街や元町とはひと味違った横浜・関内地区の魅力を、全国から集う方々に体験してもらうきっかけを提供したい」と話している。
「くるくる関内」は、地元飲食店同士がつながることによって飲食店の枠を超えて客をもてなし、地域活性化を目指す取り組み。2009年9月に活動を開始し、これまでに関内の飲食店同士の交流や紹介を行う「くるくる関内の集い」や、東日本大震災で被災した東北地方の蔵元を支援するキャンペーンなどを実施してきた。