横濱増田窯(横浜市中区元町2)は、2013年度版のヨコハマイヤープレートを販売している。
今回は、横浜浮世絵や開港絵を題材に横浜の歴史や文化を次世代に伝える「ヨコハマイヤープレート」、横浜の事はじめをテーマにした「イヤーコレクションプレート」の2種類のシリーズを提供する。
ヨコハマイヤープレートは、横浜市制100周年と開港130年を記念して横浜博覧会が開催された1989年より毎年制作。横濱増田窯が独自に西洋絵具で調合・開発した深みのある紺色「ヨコハマブルー」、磁器本来が持つ暖かみのある白地に白い絵具で絵付けした「白盛り」、プレートの縁に走る3本の線「スリーラインズ」を特徴とする。
第25回目の発行「2013年ヨコハマイヤープレート 」は、浮世絵師・一川芳員の作品 「亜墨利加蒸気船 長四十間巾六間」を題材にしており、3本のマストと船尾にスクリューを備えた最新式の高速船の絵柄。直径約30.5センチ、価格は18,900円(皿立付き)。裏面にプレートシリアルナンバーと絵柄の説明(日本語、英語)がつく。
一方、「2013年イヤーコレクションプレート」は、日本人が外国人から栽培技術を学び、開港後に横浜の各地で栽培された「西洋野菜」をデザインしている。直径約21センチ、価格は6,300円(皿立付き、裏面に絵柄の説明あり)。
横濱増田窯の増田朗さんは「帆船柄は 『旅立ち』 や 『新しい航海』 など、前へ進む、出発するアイコンとして良く使われる。さまざまな困難を抱える今の時世に向かって踏み出し、出航していける一つの象徴(シンボル)として受け取ってもらえればと思い、今回は亜墨利加蒸気船をヨコハマイヤープレートのデザインに選んだ」と話している。
問い合わせは、代官坂元町アントギャラリー横濱増田窯本店(TEL 045-663-2228)まで。営業時間は10時~19時。月曜定休(12月30日~2013年1月4日は休み)。
横濱増田窯は、幻の焼きものと呼ばれている「横浜焼」の伝統と精神を受け継ぐと同時に、現代の感覚と生活空間に合ったテーブルウェアを創作するため、初代窯主・増田博と横浜焼に携わっていた数名の職人とともに1965年に開窯した。