中区長者町のアート拠点「CHAP(長者町アートプラネット)」(横浜市中区長者町9)で1月1日から、横浜市内を拠点に活動する5人のアーティストによる合同展覧会「2013年の初詣でる展」が開催される。
出展作家は横浜美術短期大学出身の齋藤昌威さん(画家)と杉山孝貴さん(金属工芸作家)、CHAPの入居者で黄金町でギャラリー&アートショップ「ちりめんや」を運営する竹本真紀さん(美術家)、黄金町バザール2012出展アーティストの山田裕介さん(造形作家)、舞台美術の製作や横浜の古い建築物のリノベーションなども手がける吉本伊織さん(画家)。
齋藤さんは樹木を描いた銅版画3点、竹本さんはオリジナルのキャラクターと横浜の街中を描いた絵画3点、吉本さんはアクリルと黒鉛・墨汁を使って夜明け前の水平線を描いた絵画を展示。杉山さんはお正月ならではの道具をモチーフにした作品を制作・展示する。山田さんはセメントで構成された大規模な彫刻作品を展示するほか、会期中もレリーフ作品を公開制作する。
企画者の吉本さんは「インパクトのあるタイミングでやった方が町の人やいろんな方に見てもらえるのではないかと思い、元旦0時からの開場とした。ひた向きさと自信を帯びた心から生み出される形は、いつの時代も人間を感動させてくれる。本展示はそういうものを考え、構成した。初詣でとアート鑑賞を兼ねて来てほしい」と話す。
CHAPは、2011年にオープンしたアート複合ビル。1階、3階、4階の10部屋には、吉本さんや竹本さんのほか、ペイントアーティストのロコサトシさんなど6組のアーティストが入居し、制作活動を行っている。2階はダンスホールとして使われていた鏡張りの壁面がある部屋の一部を改装し、展示イベントにも対応するレンタルスペースとしても運用している。
開催時間は11時~19時。1月7日まで。初日1月1日のみ0時から開場し、参加作家による作品紹介(4時~)や横浜成田山への初詣で(5時~7時頃まで、この時間帯は閉場)を行う。