横浜都市発展記念館(横浜市中区日本大通12)で、企画展示「ベースボール・シティ横浜」が開催されている。
同展では、都市の文化としての「野球」をテーマに、昭和を中心に横浜での野球の歴史のあゆみを紹介する。
展示は大正時代に行われた全国選抜中等学校野球大会関連資料から始まり、ベーブルースらの来日した「日米大野球戦」(1934年)のポスター、川崎球場を本拠地としたころの大洋ホエールズ(1993~2011年・横浜ベイスターズ、現・横浜DeNAベイスターズ)の日本シリーズ優勝ペナント(1960年)、松坂大輔選手・小池正晃選手等のサインの入った横浜高等学校の甲子園優勝記念サインボール(1998年)など、さまざまな分野から横浜の野球に関わる資料が集められている。
また、ゲーリック球場(現・横浜スタジアム)での日本初のナイターを告知したポスター(1948年)も展示。ゲーリック球場は、戦後に米軍の接収を受け改名された野球場で、戦前は横浜公園球場と呼ばれていた。米軍の球場であったがゆえに照明設備が整っており、ナイターの開催が可能となった。ポスターには当時予定されていた「巨人-中日」「南海-阪急」など、4試合の対戦が記載されている。
また、1階の無料ギャラリーでは「プレイバック大洋・横浜」と題して、往年の名選手・名場面などの写真パネルを展示。会期中(土曜・日曜・祝日)はストラックアウトや野球盤など、親子で楽しめるコーナーも用意する。
横浜都市発展記念館広報の神谷量子さんは「横浜高等学校所蔵の甲子園優勝旗のレプリカや、横浜スタジアム所蔵の『横浜公園平和野球場』の看板など、なかなか目にする機会のないものも多い。また、大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ時代のユニフォームに袖を通し、記念写真が撮影できるコーナーも用意しているので、さまざまな層の方に来ていただければ」と話す。
開場時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料=一般300円、小・中学生150円(常設展も含む)。4月7日まで。
3月17日には元・横浜ベイスターズの鈴木尚典元選手のトークイベントを予定している。鈴木選手のトークイベント参加希望者は往復はがき(3月3日必着)で申込。詳細はホームページで。