横浜情報文化センター内の放送ライブラリー(横浜市中区日本大通11)で、「3.11大震災、そして福島原発事故を忘れない!最新受賞番組から」の番組上映が開催されている。
東日本大震災から約2年がたち、被災地から「あの大震災と原発事故は忘れないでほしい」という声が多くあがっている中で、全国の放送局はさまざまな関連テーマとアプローチで多くの番組を放送してきた。
同上映会は、2012年の日本民間放送連盟賞と日本放送文化大賞の受賞番組を上映し、大地震の被害や原発事故の問題を風化させないことや、大震災と原発事故報道における放送メディアの役割などを考えることを目的に企画された。主催は放送番組センター、協力は日本民間放送連盟。
上映内容は、Aプログラム「大震災と復興に向けて」=「JNN ルポルタージュ 3.11 大震災 記者たちの眼差し」「NNN ドキュメント'11 3.11 大震災シリーズ 14 ひまわえいの咲いた夏 ~大川小・津波に消えた命~」「復興の狭間で ~神戸 まちづくえいの教訓~」「夢の始まり ~甘くてしょっぱい かりんとう人生~」、Bプログラム『福島原発事故関連』=「原発水素爆発 わたしたちはどう伝えたのか ll」「闘う先生」「原発のまちに生まれて ~誘致50年 福井の苦悩~」の7作品。
放送番組センターの筧昌一さんは「放送ライブラリーでは、これまで『放送はどのように大震災を伝えてきたか』をテーマに、番組上映会と公開セミナーを開催してきた。今回は震災から2年の節目として、より多くの方々に復興と復旧の現状と課題、わが国の原発の現状などを考えていただく機会になれば」と話している。
入場無料。事前申込不要。上映会は3月17日まで。
また、3月9日には「千代田放送会館ホール」(東京都千代田区)で、番組上映と公開セミナー「制作者に聞く!~番組制作の現場から~」を開催する。上映番組は「闘う先生」「原発のまちに生まれて」「復興の狭間で」の3作品。登壇者は福島放送報道制作局の髙橋良明さん、福井テレビジョン放送報道局の宮川裕之さん、朝日放送報道局の西村美智子さん、司会者は放送作家の石井彰さん。入場無料。申込は放送ライブラリーホームページまで。