神奈川県立音楽堂(横浜市西区紅葉ケ丘9)で3月22日、メゾソプラノ歌手・波多野睦美さんによる「朝のコンサート」が開催される。
神奈川県立音楽堂では、「もっと気軽に本格的なコンサートをたのしみたい」「休日はでかけにくい」「どのコンサートに行ったらよいのか分からない」など、これまでさまざまな理由でコンサートに足を運べなかった人々を対象に、平日11時からの「朝のコンサート」を企画。
音楽堂のマチネーコンサートシリーズ第1弾として、メゾソプラノ歌手の波多野睦美さん、ピアノ演奏に洗足学園音楽大学・大学院作曲コース統括教授の山田武彦さんを迎え、休憩なしの1時間のコンサートを実施する。
曲目は、花の街(團伊玖磨)、春の電車(小倉朗)、ユーカリ(ワイル)、平和の祈り(プーランク)、ムーンリバー(ヘンリー・マンシーニ) 、私のお気に入り(リチャード・ロジャーズ)ほか。会場は、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールをモデルに設計された「木のホール」。
神奈川県立音楽堂の木村聡さんは「神奈川県立音楽堂として『朝のコンサート』は初の試み。ちょっとぜいたくな一日のはじまりに、自然な語り口と心安らぐ歌声で人気の波多野さんのコンサートをお楽しみ頂ければ」と話している。
11時開演(10時30分開場)。チケットは一般2,500円。
波多野さんは宮崎大学卒業後、ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のイギリスのリュートソングでデビュー。国内外で多くのコンサート、音楽祭に出演。バッハ、ヘンデルなどの宗教作品のソリストのほか、日本やイギリスの近現代歌曲にも積極的に取り組んでいる。国際基督教大学講師。音楽雑誌「アルテス」にエッセイを連載中。