横浜市は5月26日、都心部における文化芸術創造都市づくりのスタートアップ事業として2004年2月から運営を開始した実験事業「BankART1929」について、実験事業推進委員会が中間評価をまとめたことを発表した。中間評価では実験事業について4つの基本方針と19の具体的戦略目標をさだめ、この目標をどの程度実現できたかという視点で評価を行った。評価期間は2004年2月から2005年3月まで、その間に300以上のイベントやアートの企画を実施、入場者数は90,980人(約250人/日)、視察の件数は約110団体、バンカートスクールの講座数は32(1講座8回)で受講者数は406人などの活動実績があった。中間評価では、歴史的建築物等の空間を活かし、斬新な演劇や舞踏の公演、美術作品の展示、アーティストスタジオの設置など、横浜都心に文化・芸術の新しい活動拠点が形成され、歴史的建築物活用の成功モデルであると高く評価した。一方、今後の事業展開に向けて、市民等へのPRの強化、地域や他の組織との連携強化、運営体制の強化、文化・芸術施策の行政における位置づけの明確化といった課題も提示された。横浜市都市整備局 記者発表資料