横浜市開港記念会館で4月24日、「横浜都心臨海部内水面を考える研究会」シンポジウムが開催される。
北仲通北地区再開発完成予想図(2007年の北仲通北地区・A地区再開発計画より)
同シンポジウムでは、みなとみらい地区や新港地区に隣接する北仲通北地区や、新市庁舎の整備が計画されている大岡川沿いの北仲通南地区を中心に、横浜都心臨海部の内水面エリアの景観や機能などについてディスカッションする。主催は、まちづくりに関わる専門家らによるNPO法人「横浜プランナーズネットワーク」(横浜市中区山下町25)。
パネラーは、鈴木伸治さん(横浜市立大学国際総合科学部教授)、池田修さん(BankART1929代表)、近澤弘明さん(横浜中法人会会長)、佐久間衛さん(横浜吉田町名店街会専務理事)、山本理顕さん(山本理顕設計工場代表)。コーディネーターを山路清貴さん(横浜プランナーズネットワーク)、コメンテーターを菅孝能さん(横浜プランナーズネットワーク)が務める。
北仲通北地区は、2006年12月に、森ビルなどからなる北仲通北地区再開発協議会が、高さ200メートル級の超高層ビルや大型商業施設、マンションなどの複合施設を整備する計画を発表。2008年に帝蚕倉庫などの建物は一部を除き解体された。計画では、2010年に一部が完成し、2014年以降に全体が完成するとしていたが、経済状況の悪化などにより計画どおり進捗していない。
北仲南地区は、横浜市が、現在の市庁舎に老朽化や分散化による市民サービスの低下、年間約20億円の民間ビル賃料負担などの課題があることから、新市庁舎の建設予定地として整備計画の検討を進めている。みなとみらい21新港地区では、アニヴェルセル(横浜市都筑区)が、日本最大規模となるウエディング施設「アニヴェルセル みなとみらい横浜」を建設中で、2014年2月にオープンする予定。
横浜プランナーズネットワークの櫻井淳さんは「都心臨海部の内水面沿いは、文化芸術創造都市・横浜のシンボル的な機能を持ったエリアとして構想・整備されてきた。汽車道プロムナード周辺地区の今後の開発により、景観や街の機能が危機的な状況になることも想定されるのでディスカッションの場を設けることにした」と話している。
会場は横浜市開港記念会館2階7号室。開催時間は18時30分~21時30分。参加費無料(定員50人、先着順)。