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神奈川県立図書館のあるべき姿を語る「アイデアソン」-5日間連続開催

「神奈川の県立図書館を考える会」が主催した第1回政策提案シンポジウム「民間からの政策提案-これからの県立図書館像」=2013年3月2日・横浜市中区

「神奈川の県立図書館を考える会」が主催した第1回政策提案シンポジウム「民間からの政策提案-これからの県立図書館像」=2013年3月2日・横浜市中区

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 神奈川県立図書館の再編問題を機にスタートした「神奈川の県立図書館を考える会」(事務局・横浜市中区相生町3)は5月1日~5日の5日間、シェアオフィス「さくらWORKS<関内>」で、「これからの図書館のあるべき姿」について思いや夢を語り合うブレーンストーミングイベント「神奈川の県立図書館を考える会アイデアソン」を連続開催する。

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 議論の結果は、政策提言として神奈川県に提出する方針だ。ふだん図書館をよく利用する人からほとんど使わない人、図書館関係者など多様な人たちの参加を歓迎している。

 同会は、2012年11月7日の神奈川県議会決算特別委員会で、神奈川県教育委員会が財政難を理由に「神奈川県立の2図書館の閲覧機能廃止・集約」方針を打ち出したことをきっかけに発足。利用者の視点でこの問題を考え、よりよい県立図書館のあり方を民間から提言していこうと、11月9日からフェイスブックページとグループを設け、市民・研究者・図書館関係者らが情報交換と議論を積み重ねてきた。今年1月に県立図書館(西区紅葉ケ丘)の視察、3月に第1回政策提言シンポジウム「民間からの政策提言-これからの県立図書館像」を開催した。

 2013年2月の県議会で「閲覧機能廃止・縮小方針」は一転、見直された。当面、両館とも閲覧はこれまで通り可能で、集約が検討されていた県立川崎図書館も存続することになった。同会は、一定の方針が示されたこの時期に、改めて、多様なアイデアを出し合い「あるべき県立図書館の姿」を政策として取りまとめる。

 今回のアイデアソンでは「図書館協議会の設置や県が新たに構想している川崎図書館に付加したいサービス、横浜・紅葉ガ丘の役割・機能のあり方」などをテーマに話し合う予定。

 同会代表の岡本真さんは「25年度の早い時期に、図書館の今後のあり方について県は詳細を検討するはず。この時期に、利用者立場で練られた私たちの政策提言を届け、生かしてもらいたい」と、企画意図を説明する。5日間連続の「アイデアソン」は、難しい会議というよりも「こんな楽しい図書館がほしい」「こういうサービスがあればもっと利用する」など、「本が好き、図書館に関するアイデアを持った人なら、子どもでも高齢者でも誰でもOKな気軽なイベント」だという。

 初日の5月1日は19時から開催し、どのような形で5日間にわたる議論をまとめていくのかを話合う。2日目以降は、比較的自由にアイデアを出す時間を多くとり、最終日に政策提言としてブラッシュアップする予定だ。5月2日以降の開催時間は2日19時~21時、3日10時~12時、4日13時~15時、5日15時~17時。参加費無料(カンパ制)。

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