4月18日に「野毛たべもの横丁」(横浜市中区野毛町2)がオープンし、野毛に新たなにぎわいをもたらしている。
「野毛たべもの横丁」のコンセプトは「いまもむかしも、たべもの横丁」。ワインとストウブ料理「Bistro Graine Marche」、カラオケが楽しめるスナック「へそまがり」、一銭焼と鉄板料理「鉄板焼 肘鉄 HIJITETU」、居酒屋「あお」、立喰寿司「まんぼう」、串カツ・どて串「夢源」、関西スタイルホルモン焼「超ホルモン」の7店舗が入居する。
同敷地は元々10店舗の飲食店が軒を並べる活気ある「たべもの横丁」だったが、時代とともに6店舗が閉店し、4店舗のみが営業を続けていた。
築50年以上の建物の老朽化もあり、横丁を取り壊してマンションや駐車場、空地にする計画もあったが、「野毛は昔から飲食店の街。人々の心のよりどころとなるような『野毛たべもの横丁』を復活させ、まちの活性化につなげたい」と、地元で不動産業を営む「港興産」(中区野毛町1)の石川慶一さんが土地を買い取り、建物の設計から、入居する飲食店の募集、決定にいたるまでプロデュースし、念願のオープンの日を迎えた。
再生した「野毛たべもの横丁」は、各店舗との仕切りがない空間になっており、7店舗間でメニューのデリバリーが可能。建物のリノベーションにあたっては、レトロな看板を残して基盤となる梁(はり)を強化するなど、可能なかぎり当時の面影を残した。
4月18日のオープン以来、平日から多くの客でにぎわい、かつての「たべもの横丁」を知る常連客は横丁の復活を喜んでいるという。5月12日には「野毛たべもの横丁」全体を使っての結婚式の2次会も行われた。
石川さんは「ぼくが子どもの頃から通り抜けしていた懐かしい『たべもの横丁』の雰囲気そのままに、いいところを『精神』も含めて『昔のまま』残した。53店舗の応募の中から、野毛を愛する7人の飲食店経営者が集まったが、オーナーは熱い人ばかりで、皆さん本当に仲がいい。今後は芸人さんやミュージシャンを招いた企画もできれば」と話している。
「野毛たべもの横丁」の営業時間は17時~翌5時(土曜・日曜・祝日は16時から)。店舗により営業時間は異なる。パーティーや記念日、2次会など「野毛たべもの横丁」全体の貸し切りも可能。