横浜DeNAベイスターズは5月25日、2000本安打を達成した中村紀洋選手の表彰式を本拠地・横浜スタジアム(横浜市中区横浜公園)で行った。合わせて日本プロ野球名球会は、会員の証となるブレザーを中村選手に授与した。
元中日ドラゴンズの立浪和義さんからブレザーを着せてもらい握手
式は約26,000人のファンが見守る中、千葉ロッテマリーンズとの試合前に行われた。中村選手は5月1日の対東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)で日米通算2000本安打を、5月5日の対中日ドラゴンズ戦(名古屋ドーム)で日本球界通算2000本安打をそれぞれ達成した。
表彰式では、中村選手の愛称である「ノリ」の名を叫ぶ声が観客席のあちらこちらから聞こえ、1塁側のベイスターズ側はもちろん、3塁側のロッテ側選手とスタッフも脱帽し、スタジアム内は祝福ムードに包まれた。中村選手がグラウンドに設けられた表彰台の上に立つと、歓声はピークに達した。
横浜出身のフォークデュオ・ゆずの「栄光の架け橋」のメロディーをバックに、スコアボードの大型カラービジョンにはこれまでの22年間に渡る選手生活を振り返るVTRが映し出された。在籍していた日米6球団での活躍や、度重なるケガとの戦いなどが次々に映し出され、こみ上げるものがあったのか中村選手は涙を浮かべていた。
NLBの加藤良三コミッショナーや横浜DeNAベイスターズの池田純社長らから表彰を受け、最後は日本プロ野球名球会の先輩で元中日ドラゴンズの立浪和義さんから名球会入りの証である紺色のブレザーを授与された。
中村選手は2000本安打を達成した5月5日に「22年間、いろいろ遠回りもして来ましたが、一つの節目の記録を達成することができました。今年は何かが起こる。そう感じています。絶対にクライマックスシリーズに進出しましょう、そして優勝しましょう!」と、ファンに対して悲願を達成する決意を表明した。