KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で6月21日から、俳優・平田満さん出演の舞台「父よ!」が上演される。
同公演は、今年5月に愛知県豊橋市にオープンした「穂の国とよはし芸術劇場プラット」のこけら落とし公演作品。同劇場の文化芸術アドバイザーは、企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」を主宰する俳優の平田満さんが務める。
劇中では、実家に集まった中年の4兄弟が、年老いて病む父親の行く末を案じて慌てふためく。誰もが抱える孤独感の中、笑いや悲しみが不自然でなく生まれ、底流に人間への愛が感じられるストーリーになっている。
作・演出は田村孝裕さん(ONEOR8)。出演は、平田満さん(アル☆カンパニー)、ベンガルさん(東京乾電池)、徳井優さん、 花王おさむさん、井上加奈子さん(アル☆カンパニー)。
KAAT 神奈川芸術劇場の熊井一記さんは「穂の国とよはし芸術劇場のオープニング作品のひとつ『父よ!』。舞台のほか映画やテレビでも活躍する平田満と実力派の俳優たちがそろう。父親を思いやる気持ちがじんわりにじみ出て、客席に伝わるのでは」と話している。
会場はKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ。上演時間は日程による。チケットは一般4,000円。問い合わせは神奈川芸術劇場(TEL 045-662-8866 :チケットかながわ)ほか。公演は6月23日まで。
平田さんは、早稲田大学の演劇集団「暫(しばらく)」に在籍し、大学中退後に劇団つかこうへい事務所に入る。「熱海殺人事件」などの舞台で、つか劇団の看板俳優になり、日本アカデミー賞主演男優賞など数多くの賞を受賞。代表作は舞台「日本人のへそ」「少年 H」、ドラマ「神様、もう少しだけ」など。近年は、妻の井上加奈子さんと設立した「アル☆カンパニー」でプロデュース公演も手がけている。