元町・河岸通りにあるカフェ「LAUNCH PAD(ランチパッド) cafe & gallery」(横浜市中区元町1)が1日10食限定で提供している「へちかん拉麺」が人気を集めている。
ランチパッドカフェは、ブリトーや手作りスイーツなど、サンフランシスコをイメージしたメニューを中心に提供するギャラリーカフェ。2006年にオープンし、月に3~4件のアート展を開催している。店主は横浜出身の劉泱さん。
「へちかん拉麺」は、劉さんの義兄にあたる佐藤義大さんが考案。昨年11月から今年1月まで、佐藤さんの友人が営む関内の居酒屋で提供していたが、店舗の移転に伴い2月からランチパッドカフェでの提供を始めた。
通常とだしの取り方と違い、鶏がらと千葉県産のイワシの煮干しを搾って作った灰色のスープが特徴で、トッピングは豚バラ肉のチャーシューと糸とうがらし・カイワレ・生玉ねぎ。友人と飲んでいるときに、中華そば屋「伊藤」(東京都北区)の味を真似てみようと作ったのがきっかけで、現在は研究を重ね、まったく違ったオリジナルになっているという。
提供メニューは「へちかん拉麺」(650円)、麺の量が1.5倍の「大へちかん拉麺」(750円)、ランチパッドカフェおすすめメニューのカフェラテが付く「へちかんセット」(1,000円)。
劉さんは「コラーゲンたっぷりで、肌の調子も良くなる。1人ではラーメン店に入りづらいという女性にも食べてもらえたら」と話している。
カフェの営業時間は11時~20時(土日は22時まで)で、ラーメンは平日18時~20時の10食限定提供。月曜定休。
また、4月から土日には野毛の「スナック いっちゃん」(中区野毛町2)でも「灰汁中華 丿貫(あくちゅうか へちかん)」として提供しており、こちらでは佐藤さんが自ら腕を振るう。アジの煮干しやラード、低温調理の肩ロースを使用しており、ランチパッドカフェとは少し違った味わいが楽しめる。営業時間は11時30分~15時30分。
料理は素人だったが独学で学んだという佐藤さん。7月には友人による香川県での出店も予定しており、「現在はネットなどで探して来てくれるラーメン好きの方がほとんど。近年中に、横浜と東京に店舗を持ちたい」と話している。