ビールを製造・販売するビアパブ「BAY BREWING YOKOHAMA(ベイブルーイングヨコハマ)」(横浜市中区福富町東通2)は7月28日、ベイブルーイングヨコハマの醸造士交代式を開催した。
BAY BREWING YOKOHAMAは、横浜出身のビール醸造師・鈴木真也さんが2011年8月に開業した小規模ビール醸造所を併設するビアパブ。定番ビールを設けず毎回異なるビール造りに挑戦し、横浜産の大麦を使った「岩﨑」IPAなど、年間で約50種のビールを製造・販売している。
オープン以来、大阪でビアパブ「Qbrick」の店長をしていた安藤耕平さんと2人で店を切り盛りしてきたが、安藤さんは7月末に同ビアバプを卒業し、かねてからの夢であったイギリスでのビール造りに挑戦。元・ベアレン醸造所(岩手県盛岡市)で働いていた西野貴大さんがその後を引き継ぎ、鈴木さんとともに横浜のクラフトビール文化のさらなる発展に向けて取り組んでいく。
ヨコハマ創造都市センター(中区本町6)で開催された交代式には、約150人のビール愛好家が集まり、BAY BREWING YOKOHAMA製のビール4種とベアレン製のビール1種を飲み放題スタイルでたのしんだ。会場ではKOTAROさんと櫻田武さんによるブルースハーモニカライブのほか、泉州の水なすや横浜ナポリタン、美濃屋あられの提供も。
鈴木さんは「今までいろいろなイベントを企画してきたが、自分のビールがないイベントは初めて。今日はとことん安藤くんがつくったビールを飲みたい」とあいさつ。
安藤さんから、醸造士交代の証にビール醸造に欠かせないマッシュタン撹拌(かくはん)プロペラを手渡された西野さんは、「ベアレン醸造所での勤務を経て、念願の地元・横浜に帰ってくることができた。熱い思いを持ったベイブルーイングヨコハマでビールに携われることは感慨深い。ここから世界に発信できるブルワリーを目指したい」と語った。
一方、安藤さんは「ビールが大好きでビールを売るだけの僕が、この2年でオリジナルビールを作れるようにまで育ててもらった鈴木さんに感謝している。今日提供している4種類のビールは、この醸造所で学んだ知識でつくった卒業制作。自分が選んだ『脱藩』という道を信じて、イギリスで新たなスタートを切りたい」と旅立ちへの決意を新たにした。
8月10日には、BAY BREWING YOKOHAMAで「2周年感謝祭」イベントが開催される。BAY BREWING YOKOHAMAの営業時間は平日=17時~23時30分、土曜・日曜・祝日=13時~23時30分。木曜定休。