古道具や雑貨を扱うショップ兼ギャラリースペース「Tur aus Holz von neben Strand(トゥアー アウス ホルツ フォン ネーベン シュトランド)」(横浜市中区北仲通4)で7月30日から、展覧会「遠藤啄郎 仮面展~船で作り続けてきたもの~」が開催される。
同展では、劇団「横浜ボートシアター」の演出家・遠藤啄郎さんが30年以上前からつくり続けてきた手づくりの「創作仮面」を約60点紹介する。
横浜ボートシアターは1981年、横浜の運河に浮かぶ艀(はしけ)と呼ばれる動力を持たない木造船「第七金星丸」を拠点に活動をスタートした劇団。艀が老朽化のため1995年に沈没してしまったことから、横浜にふね劇場を復活させようと演劇ファンなどが集まり、1996年に任意団体「横浜ふね劇場をつくる会」(中区海岸通4)を結成し、「広く市民に開かれた劇場空間の設立」を目指し舵(かじ)を取ってきた。
同会は基金を募り、艀の改修などを行ってきたものの、展望が見えず活動が行き詰まっていた。このような状況下で、横浜ボートシアターのメンバーを含む有志が新たな運営・活動グループとして「第七金星丸」を立ち上げ、6月29日に第七金星丸が「横浜ふね劇場をつくる会」から正式に活動を引継いだ。今回の展覧会が第七金星丸の活動のキックオフとなる。
8月2日のレセプションパーティーでは、金星丸の今後の展望について語り、最終日の10日には、遠藤さんのトークイベント「遠藤啄郎の嘘八百」をおこなう。
第七金星丸の深田隆之さんは「『浜の横にある木の扉』という意味を持つこのギャラリーが、新しい海、そして不思議な世界へとみなさまを誘う。仮面と古道具が生み出す独特な空間へぜひ足を運んでほしい。展覧会を通して『第七金星丸』の存在も多くの方に知ってもらえたら」と話している。
開催時間は12時~17時。入場無料。レセプションパーティー(8月2日)の会費は1,000円、トークイベント(8月10日)は投げ銭。日曜、月曜定休。8月10日まで。