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NPOが養護施設出身の社会人が後輩に「エール」を贈る冊子を発行ー公開トークも

「エール」発行のスタッフや協力者たち

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 NPO法人「フェアスタートサポート」(横浜市中区北仲通3)は10月22日、横浜市中区で児童養護施設出身の社会人を招き、トークイベントを開催する。18歳で施設を出て自活しつつ、社会で活躍している「先輩」が、現在施設で暮らす「後輩」に向けて、人生を自分で切り拓く「可能性」についてメッセージを贈る。

児童養護施設出身の社会人が「後輩」にメッセージを贈る冊子「エール」第1号

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 厚生労働省によると、フェアスタートサポートが支援対象とする児童養護施設は、全国に589カ所あり、2歳から18歳まで約3万人が入所している。同法人は、ここで暮らす子どもたちのキャリア教育・社会人となった退所後の就労相談など、継続的支援を行っている。

 死別やネグレクトなど、さまざまな事情により親元で暮らすことができずに児童養護施設で育った子どもたちは、18歳になり、高校を卒業した時点で施設も同時に「卒園」して、経済的に自立をしなければならない。

 フェアスタートサポートでは2013年1月、これからの人生について不安を感じている児童養護施設の子ども・若者たちなどに向け、施設出身者の「先輩」が社会で活躍・貢献している姿を伝え、希望を持ってもらおうと冊子「エール」を創刊した。現在、11月に「エール」第2号を発行するための資金集めをインターネットのクラウドファンディングサービス「READYFOR?」を使って行っている。

 今回のトークライブでは、フェアスタートサポートの永岡鉄平理事長のほか、横浜市内の養護施設職員や、現在印刷会社・機械メーカーに務める若者2人が登場し、児童施設出身の若者の境遇や、施設の置かれた状況、若者の働く喜びや苦労などについて話す。

 企画した永岡さんは「18歳からの自立という厳しい人生を生き抜き、立派な社会人として世の中へ貢献している退所者からのメッセージを届けることで、卒園を控えた若者たちの不安を解消し、これからの人生を切り開く力にしたい。さらに『エール』第2号を1人でも多くの子ども達にとどけるための協力を呼びかけたい」と話している。

 会場はシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)。開催時間は19時~21時(18時30分開場)。参加費は500円(資料代)。

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