本牧の街全体を舞台にしたアートイベント「本牧アートプロジェクト2013」が12月16日、フィナーレを迎える。
11月24日のキックオフ後、本牧内外のアーティストやクリエーターが集い、子どもから大人まで楽しめるワークショップなどを開催してきた同イベント。12月8日に行われた写真家・美術家の糸崎公朗さんの「100人フォトモワークショップ『本牧の写真が立体になる!』」では、本牧の街の写真をハサミで切り取り立体的に組み立て、「もう一つの本牧の街」を作成した。出来上がった作品は、12日からエリア内の15の会場でショーウインドーや店内に展示されている。
音楽の発信地としての本牧をクローズアップする初開催の今回は、本牧生まれのミュージシャン・CHIBOW(チーボー)さんとクレイジーケンバンドの新宮虎児さんによるトークショー(15日)や、1964年に外国人専門クラブとして誕生した老舗ライブハウス「ゴールデンカップ」での前野健太さんと友川カズキさんのライブ(14日・15日)を実施。
また、若手アーティストが今回のために創作したプログラムも用意。本牧山頂公園で行うツアーパフォーマンス「Up on a Mountain」では、劇作家の石神夏希さんと振付家の岩渕貞太さんが、園内を歩きながらさまざまな事柄に遭遇するという参加・移動型の演劇作品を共同演出する。ベイタウン本牧5番街には、「妙ージカル」と称するパワフルなパフォーマンスで活躍の場を広げる「FUKAIPRODUCE羽衣」が登場。昼時の本牧をテーマに、糸井幸之介さんが書き下ろした街頭音楽劇「Lunch Time Adventure」を上演する。このほか、旧小澤建具店、ムラーラ本牧では、アニメーション作家の稲葉まりさんによる映像インスタレーションが上映される。いずれも14日・15日開催、入場無料(ツアーパフォーマンスは参加のためのキット1,500円)。
主催するOffsite Dance Project代表の岡崎松恵さんは「演劇・ダンス・映像分野で注目される若手アーティストによる作品は、いずれも街の風景がいつもとちょっと違って見える体験になると思う。気軽に参加してほしい」と話している。
各プログラムの詳細はホームページから。